10日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反発、重要経済会議を控えて上値重い

2025年12月10日 18:27

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記事提供元:フィスコ

*18:27JST 10日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反発、重要経済会議を控えて上値重い
10日の香港市場は3日ぶりに反発。主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.55ポイント(0.42%)高の25540.78ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が18.28ポイント(0.20%)高の8954.69ポイントで引けた。

午前は中国景気の不透明感を背景に弱含む場面があったが、重要経済会議を中旬に控え政策期待が意識され、次第に下げ渋った。景気動向を巡る不安は残るものの、午後に入ると当局の追加支援観測が強まり、指数を押し上げた。また、国際通貨基金(IMF)が中国の2025年成長率見通しを5.0%に引き上げたことが投資家心理を支えた。

ハンセン指数の構成銘柄では、買いが目立ったのは医薬・消費関連で、CSPCファーマ(1093/HK)は3.19%高、李寧(2331/HK)は3.13%高となった。ネット関連では美団(3690/HK)が2.72%高、阿里巴巴(9988/HK)も1.52%高と堅調。中国宏橋(1378/HK)は2.11%高と資源株に買いが入り、旅行関連ではシートリップ(9961/HK)が1.48%高となった。

また、不動産も高い。万科企業(2202/HK)が13.2%高、融創中国HD(1918/HK)が8.9%高、中国金茂HD(817/HK)が8.5%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が6.5%上昇した。

半面、海運・物流関連が軟調だった。オリエント・オーバーシーズ・インターナショナル(0316/HK)は5.92%安、ZTOエクスプレス(2057/HK)は1.35%安となった。太陽光関連では信義光能(0968/HK)が3.21%安と売られ、資源市況の不透明感が重荷となった。金融では招商銀行(3968/HK)が3.08%安と下げが目立った。

中国本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.23%安の3900.50ポイントで取引を終了した。《AK》

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