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マーチャント・バンカーズ、25年10月期2Q累計大幅営業増益、不動産物件の売却が順調
マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は6月13日に25年10月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。投資事業において回収が下期にずれ込んだ影響などで計画を下回ったが、前年同期比では不動産物件の売却が順調に進み大幅増収・大幅営業増益だった。そして通期大幅営業・経常増益予想を据え置いた。10億円体制を構築した安定的家賃収入をベースとして、賃貸用不動産の取得・売却を積極的に行う方針だ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は急伸して年初来高値圏だ。上値を試す展開を期待したい。
■25年10月期2Q累計大幅営業増益、通期大幅営業・経常増益予想
25年10月期第2四半期累計(24年11月~25年4月)の連結業績は、売上高が前年同期比14.7%増の16億27百万円、営業利益が6.7倍の1億04百万円、経常利益が2百万円(前年同期は72百万円の損失)、親会社株主帰属中間純利益が1百万円の損失(同13百万円)だった。
投資事業において回収が下期にずれ込んだ影響などで計画(24年12月13日付の期初計画値、売上高17億円、営業利益2億20百万円、経常利益80百万円、親会社株主帰属中間純利益65百万円)を下回ったものの、前年同期比では不動産物件の売却が順調に進み大幅増収・大幅営業増益だった。不動産売却は3物件(札幌市中央区、東京都練馬区、東京都大田区、合計で売上高が11億67百万円、営業利益が1億43百万円)だった。一方で1物件(東京都杉並区、取得経費26百万円)を取得した。保有不動産物件(販売用不動産を除く)の賃貸収入による売上高は4億59百万円だった。なお営業外費用では株主優待引当金繰入額13百万円を計上し、特別利益では前期計上の関係会社株式売却益90百万円が剥落した。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が5億75百万円で営業利益が40百万円、第2四半期は売上高が10億52百万円で営業利益が64百万円だった。
通期連結業績予想は期初計画を据え置いて売上高が前期比3.5%増の46億円、営業利益が84.0%増の6億円、経常利益が152.5%増の2億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.9%増の2億円としている。配当予想は前期と同額の2円(期末一括)としている。予想配当性向は29.3%となる。
10億円体制を構築した安定的家賃収入をベースとして、賃貸用不動産の取得・売却を積極的に行う方針だ。25年5月には販売用不動産売却(大阪府和泉市、共同住宅、決済・引渡25年6月20日予定、売上高並びに売却益42百万円程度)をリリースした。また不動産以外の案件投資への取り組みも強化する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は急伸して年初来高値を更新した。上値を試す展開を期待したい。6月13日の終値は330円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円83銭で算出)は約48倍、今期予想配当利回り(会社予想の2円で算出)は約0.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS142円71銭で算出)は約2.3倍、そして時価総額は約97億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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