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戸田工業 24年3月期減収なるも、電子素材事業は製品価格是正活動の効果等により利益増
記事提供元:フィスコ
*17:54JST 戸田工業---24年3月期減収なるも、電子素材事業は製品価格是正活動の効果等により利益増
戸田工業<4100>は15日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比24.9%減の262.34億円、営業利益が同91.4%減の1.17億円、経常利益が同65.1%減の11.68億円、親会社株主に帰属する当期純損失が35.81億円(前期は32.68億円の利益)となった。
機能性顔料事業の売上高は前期比44.8%減の81.24億円、セグメント利益は同58.1%減の8.38億円となった。複写機・プリンター向け材料、触媒向け材料の売上は市場における需要回復が遅れた影響を受けた。また、前期において戸田聯合実業(浙江)有限公司の出資持分を譲渡したこと等から、減収減益となった。
電子素材事業の売上高は前期比10.1%減の185.69億円となった。一方、セグメント利益は製品価格是正活動の効果等により同7.2%増の25.60億円となった。磁石材料、誘電体材料ともに上期は市場回復の遅れ等に伴う在庫調整の影響を受けたものの、下期より徐々に需要回復の傾向にある。特に、世界最高レベルの磁気特性を持つ希土類ボンド磁石材料の売上は、主に自動車用途として前期より伸長した。しかし、LIB用材料の製造を営んでいる同社の連結子会社において、需要変動の影響を受けたこと等から、売上高は減収となった。
2025年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比22.0%増の320.00億円、営業利益は同497.2%増の7.00億円、経常利益は同5.8%減の11.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は6.00億円を見込んでいる。《HH》
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