豪ドル週間見通し:底堅い展開か、豪準備銀行による早期利下げ観測は後退

2024年4月6日 14:52

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記事提供元:フィスコ

*14:52JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、豪準備銀行による早期利下げ観測は後退
■強含み、日豪金利差を意識した豪ドル買い

今週の豪ドル・円は強含み。日本の為替介入が警戒されたものの、豪準備銀行(中央銀行)の3月理事会議事要旨で利下げを急がない姿勢が示され、日豪金利差を意識した豪ドル買い・円売りが観測された。豪ドル・円は2014年12月以来となる100円40銭まで買われた。2月貿易収支は大幅な黒字となったことや原油価格の上昇も豪ドル買いにつながったとみられる。取引レンジ:98円26銭-100円40銭。

■底堅い展開か、豪準備銀行による早期利下げ観測は後退

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)の3月理事会では利上げに関する議論はなかったが、インフレ目標に戻ると確信できるまで時間がかかり、「将来の政策金利変更を選択肢に入れることも排除することも困難」とし、利下げも急がない姿勢が示された。そのため、リスク回避的な豪ドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いと予想される。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・特になし

予想レンジ:98円50銭-101円00銭《FA》

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