【株式市場】日経平均は後場上げて263円高、3月8日以来の4万円回復、日銀の政策発表を受け円安再燃

2024年3月19日 16:35

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は4万3円60銭(263円16銭高)、TOPIXは2750.97イント(28.98ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し19億3254万株

 3月19日(火)後場の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の結果が昼12時半過ぎから伝えられ、マイナス金利を解除した一方、超低利の「緩和的金融環境」を継続するとされたため円安が再燃、様子見だったホンダ<7267>(東証プライム)やレーザーテック<6920>(東証プライム)などが一段高となり、日本製鉄<5401>(東証プライム)と三菱重<7011>(東証プライム)は高値引けなど、全般が一気に活況高となった。日経平均は13時前までは高下したが、次第に上げ相場となり263円16銭高(4万3円60銭)まで上げて高値引けとなり2日続伸。終値で3月8日以来の4万円台となった。

 日銀の金融政策変更について、バブル相場の頃は「首相の解散を巡る発言と日銀の利上げを巡る発言はウソをついてもいい」などと言われたが、今回は市場との対話が極めてなめらかに進展した印象になった。

 後場は、住友不動産<8830>(東証プライム)や三井物産<8031>(東証プライム)が一段高など、「緩和的金融環境」の継続を受けて低金利が追い風になるセクターや銘柄の上げが目立った一方、金利上昇傾向が買い材料になる銀行・保険株も底堅く第一生命HD<8750>(東証プライム)は一段高となった。プロレド・パートナーズ<7034>(東証プライム)は後場一段と上げてストップ高となり第1四半期決算を好感。VALUENEX<4422>(東証グロース)は未定だった業績予想の開示など好感され大引けまでストップ高買い気配。イーエムネットジャパン<7036>(東証グロース)は生成AIを利用したインハウス支援サービスに期待集まり急伸ストップ高。ELEMENTS<5246>(東証グロース)は18日売買分から増し担保が解除されAI顔認証サービスの拡大期待が再燃と一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し19億3254万株(前引けは8億1180万株)、売買代金は5超2008億円(同2兆1278億円)。プライム上場1656銘柄のうち、値上がり銘柄数は125(前引けは948)銘柄、値下がり銘柄数は366(同642)銘柄。

 東証33業種別指数は30業種(前引けは24業種)が値上がりし、値上が率上位は、不動産、鉱業、輸送用機器、ゴム製品、その他金融、石油石炭、鉄鋼、証券商品先物、陸運、保険、倉庫運輸、建設、非鉄金属、パルプ紙、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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