26日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、通信株に売り

2023年9月26日 17:19

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記事提供元:フィスコ

*17:19JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、通信株に売り
26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比13.33ポイント(0.43%)安の3102.27ポイントと続落した。


模様眺めのスタンスが継続する流れ。中国では今週、27日に8月の工業企業利益、29日に9月の財新中国製造業PMI(民間集計)、財新中国サービス業PMI(同)、30日に9月の製造業PMI(国家統計局などが集計)、非製造業PMI(同)などが相次ぎ公表される予定だ。中秋節・国慶節の大型連休は今週末にスタートする(9月29日〜10月6日、香港は10月2日休場)。ただ、下値は限定的。当局の経済対策に対する期待感が相場を支えている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、通信の下げが目立つ。中国3大キャリアの中国聯通(600050/SH)が3.3%安、中国電信(601728/SH)が2.5%安、中国移動(600941/SH)が2.0%安で引けた。


消費関連株もさえない。家電の四川長虹電器(600839/SH)が4.6%、酒造の四川水井坊(600779/SH)が3.6%、家具の亜振家居(603389/SH)が2.2%、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が1.6%、パン・菓子の桃李面包(603866/SH)が1.4%ずつ下落した。素材株、医薬品株、エネルギー株、銀行株、インフラ建設関連株、軍事関連株なども売られている。


半面、ITハイテク株の一角はしっかり。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.3%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)とインターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)がそろって1.3%高、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が1.0%高で取引を終えた。不動産株、証券株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.66ポイント(0.28%)高の235.28ポイント、深センB株指数が4.01ポイント(0.36%)安の1112.86ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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