楽天証券、新NISAの取引手数料を無料化 米国株式・海外ETFも

2023年9月23日 18:00

印刷

 楽天証券は22日、新NISA制度における投資信託、国内株式、米国株式・海外ETFの取引手数料を無料にすると発表した。国内株式には単元未満株(かぶミニ)も含み、売買ともに無料となる。

【こちらも】楽天証券、1株から取引できる銘柄を600超追加 1600銘柄に

 2024年からはじまる新NISA制度は、非課税投資枠が年間240万円である「成長投資枠」と、年間120万円の「つみたて投資枠」の2種類があり、併用可能である。このたび発表された楽天証券で手数料無料となるのは、成長投資枠として投資信託・国内株式・米国株式・海外ETF、つみたて投資枠で投資信託がそれぞれ対象となる。

 今回、新NISA対象商品で手数料無料になると発表された商品にくわえて、楽天証券ではつみたて投資枠で「ロボアドバイザーらくらく投資」、成長投資枠では「かぶツミ」「外国株式」がある。それぞれの特性を見極め選ぶことができる。

 新NISA制度の開始に向け、証券会社各社は特色のあるサービスを新たに公表する傾向にある。SBI証券も同様に、新NISAにおいて投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFの手数料を無料にすると発表している。松井証券でも、日本株、米国株、投資信託の売買手数料を無料にするとしている。

 新NISA制度は、非課税保有期間の無期限化および口座開設期間の恒久化を大きな改正点としている。現行のNISA制度よりも長期的に投資することを前提とした制度設計になっており、その際に手数料等は商品あるいは証券会社選びに欠かせないポイントとなる。

 また新NISAにおける新サービスの公表に連動し、各社さまざまなキャンペーンも実施している。たとえば楽天証券では「NISAデビュー応援キャンペーン」として、新NISA開始後に投信積立により約定すると、全員に楽天ポイントを2,000ポイント付与する。

 新NISA制度による手数料無料化はもちろん、これらのキャンペーンも事前にチェックし、自身にとってメリットが多い証券会社や金融商品を選ぶことをおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事