21日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で3日続落、消費関連に売り

2023年9月21日 17:17

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記事提供元:フィスコ

*17:17JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で3日続落、消費関連に売り
21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比23.87ポイント(0.77%)安の3084.70ポイントと3日続落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国の景気不安が根強いほか、米金利高が嫌気されている。米金融引き締めの長期化観測が強まる中、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが2007年11月以来、およそ16年ぶりの高水準を切り上げた。人民元安も警戒。21日の外国為替市場では、対米ドルの人民元が再び元安で推移している。また、中国本土が来週末、中秋節・国慶節の大型連休(9月29日〜10月6日)に入ることも買い手控え要因として意識されている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.3%安、自動車の長城汽車(601633/SH)が2.8%安、酒造の山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.6%安、醤油の仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.2%安、パン・菓子の桃李面包(603866/SH)が2.1%安、宝飾品の老鳳祥(600612/SH)が1.9%安で引けた。


医薬品株も安い。天士力医薬集団(600535/SH)が3.2%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.5%、薬明康徳(603259/SH)が2.0%、康縁薬業(600557/SH)が1.6%ずつ下落した。


素材株もさえない。鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.2%安、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が1.6%安、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が1.4%安で取引を終えた。ネルギー株、不動産株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株、金融株なども売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.56ポイント(1.10%)安の230.70ポイント、深センB株指数が12.18ポイント(1.09%)安の1108.78ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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