19日の中国本土市場概況:上海総合0.03%安で小反落、ハイテクと消費に売り

2023年9月19日 16:46

印刷

記事提供元:フィスコ

*16:46JST 19日の中国本土市場概況:上海総合0.03%安で小反落、ハイテクと消費に売り
19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.98ポイント(0.03%)安の3124.96ポイントと小反落した。


米中の金利動向が気がかり材料となる流れ。米国では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が20日午後(日本時間21日未明)に公表される。国内では、中国人民銀行(中央銀行)があす20日(日本時間10時15分ごろ)、実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する予定だ。結果を見極めたいとするスタンスが重しとなっている。ただ、下値は限定的。中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げるなど、当局の景気支援スタンスが下値を支えている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。IC設計大手の深セン市匯頂科技(603160/SH)が3.6%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.6%安、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.1%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)と半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がそろって1.7%安で引けた。


消費関連株も安い。チーズの上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が3.5%、自動車の長城汽車(601633/SH)が2.7%、酒造の舎得酒業(600702/SH)と免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)がそろって1.9%、化粧品の上海家化聯合(600315/SH)が1.3%ずつ下落した。不動産株、素材株、軍事関連株なども売られている。


半面、エネルギー株はしっかり。エン鉱能源(600188/SH)が3.9%、中国石油化工(600028/SH)が2.3%、陝西煤業(601225/SH)が1.5%、中国石油天然気(601857/SH)が1.1%ずつ上昇した。金融株、運輸株、公益株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.81ポイント(0.76%)安の234.48ポイント、深センB株指数が6.15ポイント(0.54%)安の1129.70ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

関連記事