21日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で4日ぶり反発、中国景気懸念で上値限定

2023年7月21日 18:00

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記事提供元:フィスコ

*18:00JST 21日の香港市場概況:ハンセン0.8%高で4日ぶり反発、中国景気懸念で上値限定
21日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比147.24ポイント(0.78%)高の19075.26ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が50.90ポイント(0.80%)高の6415.02ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は766億2290万香港ドルに縮小している(20日は1048億5800万香港ドル)。


金利高の警戒感がやや薄れる流れ。米利上げ打ち止め観測が材料視されている。複数の米メディアが20日(米東部時間)報じたところによれば、バーナンキ元米連邦準備理事会(FRB)議長はこのほど、「7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定され、それが最期になる可能性がある」と述べた。米10年債利回りは低下に転じている。香港銀行間取引金利(HIBOR)の上昇も一服。20日は1カ月物が5.21%に跳ねあがり、2017年10月以来、約15年9カ月ぶりの高水準に達していた。もっとも、上値は限定的。中国景気持ち直し遅れの警戒感が引き続き、投資家心理の重しとなっている。また、早ければ来週にも開催される中央政治局会議では、下半期の政策方針が決定される見通し。財政・金融政策を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、香港域内大手行の恒生銀行(11/HK)が4.1%高、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が2.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が2.0%高と上げが目立った。


セクター別では、医薬品が高い。康希諾生物(6185/HK)が2.2%、百済神州(6160/HK)が1.5%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.4%、中国生物製薬(1177/HK)が1.2%ずつ上昇した。


教育サービスの銘柄群も物色される。新東方在線科技HD(1797/HK)が6.1%高、新東方教育科技集団(9901/HK)が4.9%高、希望教育集団(1765/HK)が2.0%高、中国教育集団HD(839/HK)が0.7%高で引けた。


他の個別株動向では、人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(20/HK)が1.8%高。同社は21日、阿里巴巴集団HD(9988/HK)傘下の淘宝控股集団が保有する商湯集団株を全て売却したと報告した。主要株主の売り圧力解消が買い安心感につながっている。阿里巴巴株も2.0%上昇した。


半面、非鉄・レアアース関連の一角はさえない。リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業(1772/HK)が4.3%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が1.8%、アルミ製品の中国宏橋集団(1378/HK)が1.6%、エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が1.3%ずつ下落した。


一方、本土市場は小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の3167.75ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。インフラ関連株、公益株、自動車株、エネルギー株、軍事関連株、銀行・保険株なども売られた。半面、不動産株、医薬品株、空運株も買われた。

亜州リサーチ(株)《CS》

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