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エヌビディアが時価総額1兆ドル超え、その見方は?
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●エヌビディアの時価総額が1兆ドル超える
米半導体大手エヌビディアの株価が5月30日、一時419.38ドルを記録し、時価総額が1兆ドル(約140兆円)を超えた。
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対話型AI(人工知能)チャットGPTなど、生成AI向け半導体への需要に対する期待感で買われた。
その後、株価は400ドル近辺に落ち着いたが、アップルやマイクロソフトなどの時価総額1兆ドル超え企業の仲間入りをしたと、株式市場で話題になっている。
米国の企業としては、GAFA+Mなどの大手IT企業とテスラに次ぐ、7社目の1兆ドル超え企業となるが、半導体企業としては初となる。
世界的な半導体不足にAIへの期待が追い風となり、エヌビディアの快進撃は続くのか?
●エヌビディアとAI
エヌビディアは、1993年に創業。カリフォルニア州サンタクララに拠点を置く、GPU(画像処理半導体)の設計に特化した半導体企業である。
当初はPC向け、ゲーム向けのGPUを得意としていた。2000年代初頭にはマイクロソフトと共同でXboxを開発したり、ソニーと共同でPlaystation3のGPUを開発したりしていた。
コロナ禍での半導体不足時に存在感を示し、2021年後半にはコロナ前の株価の約5倍上昇した。
その後、半額以下に下落したが、2022年11月30日から公開されたチャットGPTは世界に大きな衝撃を与え、そのチャットGPTにGPUの需要が増加すると期待され、株価は上昇していた。
●1兆ドル超えを維持できるのか!?
1兆ドル超えの先輩であるテスラは今や1兆ドルからは程遠くなっている。
エヌビディアは第1四半期の決算が良好で市場予想を上回ったとはいえ、明らかに期待が先行している。
PERも40倍を超えており、ダウ平均の2倍近くになっている。テスラのように一過性の人気で終わってしまう可能性もある。
チャットGPTについては、革新的という評判がある一方で、イーロン・マスク氏ら危険性を指摘する声もある。
今後、チャットGPT禁止論などが強くなってくるなどストップがかかると、エヌビディア株が大きく売られることも考えられる。
米国株がさえない中、エヌビディア株は期待は持てるが、高値掴みは避けたいところである。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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