マクアケとショップチャンネルが協業、商品開発や販売を促進

2023年3月12日 16:42

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協業のイメージ(画像:ジュピターショップチャンネルの発表資料より)

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  • ONE STROKEのイメージ(画像:ジュピターショップチャンネルの発表資料より)
  • BAKUNE MAKURのイメージ(画像:ジュピターショップチャンネルの発表資料より)

 クラウドファンディング事業を手がけるマクアケと、通信販売事業を展開するジュピターショップチャンネルは10日、協業すると発表した。マクアケの応援購入サービス「Makuake」で誕生した商品を、ジュピターショップチャンネルの「ショップチャンネル」で販売する。またショップチャンネルで取引している事業者が、Makuakeで商品開発に挑戦できる支援体制を構築する。

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 両社は、商品開発への想いやストーリーを伝えて共感を得ることで商品購入につなげることに重きを置き、事業を展開している。顧客への提供価値が近しく、相乗効果が見込めるということで、協業に至ったという。

 協業により、ジュピターショップチャンネルは、Makuakeの商品を「Makuake Selection」としてで販売する。同社はケーブルテレビや衛星放送でのテレビショッピングを軸に、Webサイト、カタログなどで通信販売を行っている。

 Makuake Selectionは、放送とWebサイトの特設ページで展開を予定。商品にまつわるストーリーや、手がけた人の想いなどにフォーカスして伝える。初回は、こだわりのほうきとまくらを取扱う予定だ。

 ほうきは、1935年創業のブラシメーカーであるコーワが開発した家庭用ほうき「ONE STROKE」(ワンストローク)を紹介。自動車部品の研磨・洗浄を行うブラシやプロ向け掃除機の開発などで培った技術を結集し、ひと掃きのパフォーマンスを追求したもの。Makuakeのプロジェクトでは、目標金額10万円に対し43,624%を達成している。

 まくらは、元アスリートが多数在籍するウェルネスブランドのTENTIALと、まくらの製造販売を行うまくら社が共同開発した「BAKUNE MAKURA」。4つのパーツを抜き差しでき、付属の計測器で個々の身体に合った高さに調整可能。Makuakeでは、目標100万円に対して2,223%を達成した。

 マクアケは、ショップチャンネル内で商品を取扱った事業者の紹介を受けて、Makuakeで商品開発プロジェクトを支援する。Makuakeサイト内で「#ショップチャンネル」と入力すると該当商品がわかる仕組みとし、併せてMakuake Selectionなどで紹介する。現時点では2社が参加予定だ。

 マクアケはコロナ禍の巣ごもり需要などで売上げを伸ばしてきたが、22年には売上げが縮小。22年9月期決算では売上高約42億円、前年比9.0%減で着地している。23年度の第1四半期決算は回復傾向にあり、その理由を商品開発プロジェクトのサポート強化・拡充施策の効果としている。

 協業では、マクアケはプロジェクトの支援強化を目指す。ジュピターショップチャンネルは、商品や番組の多様化を図ると共に、新たな顧客層の獲得を目指す方針だ。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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