米シアトルの美術館、特別展「Amazon vs Microsoft」の開催を取りやめ

2022年7月25日 08:02

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記事提供元:スラド

米シアトルの現代アート美術館 Museum of Museums (MoM) では地元の巨大企業 2 社をテーマにした特別展「Amazon vs Microsoft」を 10 月に開催すると 16 日に Instagram で発表していたが、19 日には中止を発表した(GeekWire の記事On MSFT の記事)。

企画の趣旨としては、両社が 150 万人以上の労働者を雇用していることから現代アーティストも数多く含まれると予想し、調査を行ってテクノロジー労働者像を描きなおすというものだ。配達員から重役まで役職を問わず、現在両社に雇われている現代アーティストに作品の提出を求めており、提出された作品を展示する計画だったようだ。しかし、すでに評価されている作品以外に目もくれず、単なる労働力とみなす企業に雇われているアーティストを取り上げる企画への反発は強く、3 日で中止が決まることになる。

MoM 館長 Greg Lundgren 氏は、シアトルでの生活費は増加の一途であり、アーティストが (アートによる) 収入を得られるよう支援する趣旨の企画だったが、丁寧に説明せずに反発を招いてしまったと後悔する。しかし、巨大テクノロジー企業を未来の文化を支える存在とみなすべきではないことがわかったなどと述べ、同企画は将来にわたって実施することはないと説明している。 

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