フィンランドとスウェーデン、NATOに加盟を申請

2022年5月20日 07:58

印刷

記事提供元:スラド

フィンランドとスウェーデンは18日、NATOへの加盟を同時に申請した。ウクライナ情勢を受けて両国はロシアに対する危機感を強めており、従来の中立の立場からの歴史的転換をおこなうこととなった(NHK朝日新聞AFPBB News)。

あるAnonymous Coward 曰く、 両国は長年武装中立を国是としてきたが、ロシアによるウクライナ侵攻を経て、方針を大きく転換することになった。なお、NATO加盟には既存の全加盟国の承認が必要だが、トルコが両国がトルコのシリア侵攻で制裁措置を取ったことや分離独立を目指すクルド労働者党 (PKK) のメンバーを匿っていることを根拠に反対の意向を示しており、加盟には時間が掛かる可能性もある。

 またトルコはフィンランドとスウェーデンからの外交団派遣にも応じない強い姿勢を見せている((BBCBloombergロイター)。一方でこの反対姿勢はトルコが米国等のNATO加盟から、トルコのEU加盟などのなんらかの譲歩を引き出すためのものであるとの見方も強い。航空万能論GFの記事によれば、譲歩策として米国がトルコに戦闘機F-16Vを売却するという話も出てきているようだ。トルコは過去にロシア製の地対空ミサイル「S-400」を導入したことで、米国からF-35プログラムから追放されている。このとき米国に支払った約14億ドルに関しても返済がされていない状況となっている(WEDGE Infinity航空万能論GF)。

 スラドのコメントを読む | 軍事 | EU

 関連ストーリー:
ロシア軍の汚職は深刻。個人・制度・政治レベルで腐敗が進む 2022年05月18日
「鎌倉殿の13人」、ウクライナ情勢に影響される 2022年05月17日
ロシア、国連安保理で生物兵器の脅威を主張。独シーメンスはロシアから撤退 2022年05月17日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事