ベラルーシ創業のゲーム会社Wargaming、ロシアとベラルーシから撤退

2022年4月7日 14:40

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記事提供元:スラド

caret 曰く、  World of Tanks" や "World of Warplanes","World of Warships" などのオンラインゲームを開発・提供する Wargaming は、今後ロシアおよびベラルーシでいかなる事業も所有・運営せず、両国から事業撤退すると発表した(Wargaming のプレスリリース4Gamer.net, GAME Watch, AUTOMATON)。

Wargaming は 1998 年 8 月にベラルーシの首都ミンスクで創業した。2011 年に本社をキプロスに移転している。これまで同社は今回のロシアによるウクライナ侵攻を受けて、同社のウクライナ拠点である Wargaming Kiyv を通じてウクライナ赤十字社に 100 万ドル(約 1 億 2,200 万円)を寄付し、550 人ほどのキーウ拠点の従業員や家族らに対する転居の支援や給与の早期支払いのサポートを表明しており、ロシアを支持する声明を SNS 上に投稿した同社のクリエイティブ ディレクターを務めていた Sergey Burkatovskiy 氏を解雇している。

同社は 3 月 31 日 付けでロシアおよびベラルーシでの事業を Lesta Studio (旧 Wargaming Saint Petersburg) に移管したと発表。Lesta Studio は 1991 年創業で、 2011 年には Wargaming 傘下になっているものの、現在は提携関係は存在していないとしており、今後同社は両国事業の移管プロセスにて収益を得ることはなく、むしろ深刻な損失を受けることを予想しているとしている。
移管プロセスの期間中において、両国での製品の利用は引き続き可能で、その後新しい事業主によって運営が継続される予定だとしている。

また、旧本社となるベラルーシのミンスクに位置する開発スタジオも閉鎖することを決定し、閉鎖を開始していると発表している。

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