トヨタ、新型BEV「bZ4X」の詳細発表 2022年半ば発売へ 価格は未発表

2021年10月30日 18:05

印刷

トヨタ・bZ4Xのプロトタイプ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

トヨタ・bZ4Xのプロトタイプ(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

 トヨタは28日、新型BEV「bZ4X」の詳細情報を公開した。トヨタから生まれた本格的な電気自動車であり、世間の注目を集めそうだ。

【こちらも】トヨタ、新型EV「bZ4X」を初公開 EVの「bZ」シリーズ展開へ

 BEVとは「Battery Electric Vehicle」の略。バッテリーからもらった電気を動力源とした車で、これまでEVと呼ばれていたものは一般的にこちらに属する。トヨタは今回のbZ4Xを皮切りに、bZシリーズを展開する見通し。2022年年央から世界各地で発売するという。

 bZ4Xのコンセプトは「Activity Hub」。乗っている人すべてが楽しい空間を共有することが目的だ。コンセプトの実現にあたり、走行性能だけでなく、ビジュアルやインテリア、ドライビングなどさまざまな観点からアプローチした。たとえばインテリアではインストルメントパネルを低い位置に置き、前後シートの車間距離を最大限に確保するなど、リラックスできる空間を目指している。

 bZ4Xではトヨタ初となるBEV専用プラットフォームを採用。こちらはスバルとの共同開発だ。新プラットフォームでは重心を低くして剛性を高め、スムーズな走りを引き出している。

 安全性能もポイントである。トヨタ独自の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。ボディは全方位衝突対策を徹底した設計となっている。電池パックも衝撃を受けたときの保護性能確保を助けるなど、電気自動車としての安全性を高めた。

 バッテリーは1度のフル充電で約500km前後の走行が可能(FWD車・WLTCモード)。電池容量維持率も開発中の目標値ながら10年後90%を実現できる可能性があるという。これまでのEVにはないスペックを期待できそうだ。

 発売は2022年年央を予定。日本を始め、北米や中国、欧州など世界各地域へと導入していく。なお価格はまだ発表されていない。

関連キーワード

関連記事