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サントリーHD、AIスタートアップ「シナモン」に出資
サントリーホールディングス(大阪府大阪市)は、AI関連製品やサービスを展開するシナモンに出資を行ったと発表した。契約締結日は8月31日。高度なAI人材を擁するシナモンに資本参加することで、DXを加速させたい考えだ。
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顧客体験を高めるDXや、サプライチェーンマネジメントの需要予測精度向上、ビジネスプロセスの再構築などを今回の提携によって進める。
シナモンは2016年の設立以来、国内大手企業を中心に100社以上にAIコンサルやAI関連商品を提供している企業。主要製品は、非定型でも読み取れるAI-OCRの「FLAX SCANNER」。取引先毎にレイアウトが異なり取得項目の場所が変わるような非定型帳票でも、事前定義無く対象項目を自動で読み取ることができる。
専門用語なども含めて認識できる音声認識AI「Rossa Voice」の商用化も始めている。例えば会議の議事録をリアルタイムで文字起こしし、そこから自動でAIがToDoの作成までカバーする。
またシナモンはベトナムと台湾に人工知能研究所を設置しており、現地でAI技術者の大量獲得に成功している。サントリーは同社の知見と人材の厚さに魅力を見出した。
サントリーはオープンイノベーションによる成長加速に取り組んでおり、6月に「未来事業開発部」を新設した。有望なスタートアップへの投資などを積極的に実施している。シナモンへの出資もその一環。今後も、既存事業のイノベーションや新規事業開発に向けてスタートアップとの提携を行っていく方針だ。
尚、サントリーグループの2021年12月期中間期の業績は、酒税を除く売上げ収益が1兆692億円(前年同期比8.6%増)、営業利益は1261億円(同3.4%増)で増収増益となっている。新型コロナウィルスの影響で市場環境は悪化しているが、海外での売上げが回復しており、それが全体をけん引している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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