日経平均は358円高でスタート、エムスリーやJR東海などが上昇

2021年7月21日 09:28

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27747.06;+358.90TOPIX;1913.33;+24.44


[寄り付き概況]

 21日の日経平均は358.90円高の27747.06円と6日ぶり反発して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は大幅反発。ダウ平均は549.95ドル高の34511.99ドル、ナスダックは223.89ポイント高の14498.88で取引を終了した。昨日引け後に発表されたITサービス、IBM(IBM)の決算が予想を上回るなど企業の好決算を好感し、寄り付き後、上昇。新型コロナ再流行への懸念を受けた売りが行き過ぎとの見方も浮上し、押し目買いに終日堅調に推移し引けにかけて上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が大幅に反発した流れを引き継いだ。また、日経平均が昨日までの5営業日続落で1300円を超す下げとなったことから、押し目買いも入りやすかった。さらに、外為市場で1ドル=109円90銭前後と、昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円安・ドル高に振れたことなども東京市場の安心感となった。一方、日本国内やアジア、欧米などで新型コロナ感染が拡大しており、足元経済や企業活動への悪影響が引き続き懸念され、株価の重しとなった。また、明日から東京市場が4連休となることから、積極的な売買を手控える向きもあったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された6月の貿易収支は3832億円の黒字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は4599億円の黒字だった。今日はランドネット<2991>がジャスダックに上場した。

 セクター別では、全業種が値上がり。海運業、非鉄金属、ガラス土石製品、空運業、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソニーG<6758>、日本電産<6594>、ディスコ<6146>、ベイカレント<6532>、エムスリー<2413>、JR東海<9022>、日立<6501>、信越化<4063>、村田製<6981>、日本郵船<9101>、JAL<9201>などが上昇。他方、レーザーテック<6920>、キヤノン<7751>、エーザイ<4523>、中外薬<4519>、神戸物産<3038>などが下落している。《FA》

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