ミュベール 2022年リゾートコレクション、“憧れの女性作家”を夢見て

2021年6月22日 16:44

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記事提供元:ファッションプレス

 ミュベール(MUVEIL) 2022年リゾートコレクションが発表された。

■憧れの女性作家を理想像に

 着想源となったのは、デザイナー・中山路子の心を惹きつけたという、とある日本人女性作家。賢くて、チャーミングで、おしゃれで、旅好き。そんな時代を超えて愛される彼女をイメージしたコレクションは、どこか懐かしくも上品な“レトロエレガント”がキーワードとなっている。

■レトロなモチーフ

 目を惹くのは、四つ葉のクローバー、テントウムシ、リボンといった、ちょっぴりレトロなテキスタイル。プリントから刺繍、レース編みまで、様々なアプローチで表現されたモチーフが、スカートやワンピース、ブラウスといったアイテムを、楽し気に彩っているのが印象的だ。また今季は、ヴィンテージライクな“スカーフ付き”ニットも登場。エレガントな空気を醸しながら、スカーフの絵柄にもクローバー&テントウムシを潜ませた、ブランドらしい遊び心に心ときめく。

■セットアップを中心に

 コレクションの主流アイテムとなるセットアップにも、もちろん今季の空気をプラスして。鮮やかなイエローで染め上げたカットソー×パンツのセットアップには、テキスタイルの表面に繊細な加工を加えることで、クラシカルな水玉模様を演出。

 またレトロな襟付きのカットソー×スカートは、“メッシュ風”の編み模様で表現することで、現代らしいフレッシュな要素も加えた。上下の裾からチラリと見えるレイヤード風のインナーは、それぞれのセットアイテムとなっている。

■繊細なディテールをプラス

 作家が一つ一つ丁寧に言葉を紡ぐように、コレクションの中にも職人技を感じられる繊細なディテールで溢れている。袖元だけ切り替えたボタンの糸、手縫いで加えたニットのステッチ、プリント柄に合わせて制作したクローバー型のボタン。そしてブランドタグは、万年筆のモチーフを添えた特別なデザインが採用された。

洋服に隠されたこうした“秘密”は、もしかすると纏う者しか気付けない、ささやかな要素なのかもしれない。けれど袖を通すたびに、新たな発見とワクワクが生まれるデザインこそ、デザイナーが女性たちに用意した特別な“ギフト”でもあるのだろう。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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