体感した、「進化し続けるパラマウントベッド」の実態

2021年5月25日 17:02

印刷

 昨今、パラマウントベッドのTVコマーシャルをしばしば目にする。「寝やすいベッド、そして先々には介護用ベッドとしても使用可能」といった内容のCMだ。

【こちらも】パラマウントベッドが開発した「眠りスキャン」の意義

 企業・産業欄で「昭和天皇が療養・逝去時に使ったベッド」などなど、パラマウントベッドは「優れもの」とする記事を記してきた。今回も新たに知った「優れもの」の実体験談を記す。

 5月中旬、所沢の総合病院に入院した(7泊8日)。昨年10月に右腕肘部分を骨折した折に入院した病院である。先の手術時に骨を接続する為に患部に装填された「金属(針金状)」を取り去る手術をするのと同時に、なかなか進まない腕の屈折度を高める集中リハビリの為だった。

 PCR検査(前回は抗原検査)を受け「陰性」を確認し12日に、血液検査・CT検査を受け入院した。翌13日午前9時半に手術。全身麻酔・局部麻酔で目が明いた時には手術は終わっていた。取り除いた針金状の金属を記念に?貰って来た。

 事件はその日の夜半に起きた。尿意をもよおした。幸い麻酔は完全に覚めているという実感があったので、看護師から言い渡されていた「ベッドから離れる時はナースコールを」を無視しトイレに向かった。

 部屋を出ようとしたその時だった。小走りに駆けつけた看護師に「トイレですか、ナースコールをと伝えてあったはずですが」と咎められた。「なんで分かったの」と聞いた。「ベッドのセンサーが教えてくれた」とのこと。

 実は先の入院時に私には「前科」がついた。やはり麻酔が切れたという実感から「ナースコールを」という指示を無視しトイレに立った。用を足し立ち上がろうという瞬間に足元がふらつき、前の壁に頭をぶつけた。よほどの音だったのだろう。看護師が駆けつけ合鍵でトイレを開け、私はそのまま移動用ベッドに乗せられナースステーション脇のガラス張りの部屋に収監された。

 起き上がれないようにベッドにベルトで固定され、排尿は尿瓶でという屈辱的な一晩を強いられた。その時の記録がカルテに残されていたことから、今回はセンサーが作動するベッドに・・・という次第になったのである。

 退院後、「経緯」を告げパラマウントベッドに「本当にそんなシステムのベッドがあるのか」と問うた。以下の様な答えがメールで返信されてきた。

 『離床センサー「離床CAHCHIII」が装備された当社のベッド。内臓のセンサーがベッド上の荷重変化を感知することで、転倒・転落のリスクのある人の状態を感知することを目的としたセンサー。設定することが出来る機能は「見守り」「離床」「端座位(足をベッドから下ろして座った姿勢)」「起き上がり」などの設定した動作を通知する仕組み』

 パラマウントの病床(介護)ベッドは、一段と進化していると実感した。(記事:千葉明・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事