不動産投資で失敗しないための不動産会社の選び方 (後編)

2021年3月28日 06:43

印刷

■はじめに

 本稿は「不動産投資で失敗しないための不動産会社の選び方(前編)」の続きである。前編とあわせて読んでいただきたい。

【前回は】不動産投資で失敗しないための不動産会社の選び方 (前編)

 後編では、信頼性の高い不動産会社の特徴を中心に紹介していく。なお、基本的には前編で紹介した内容に当てはまらない不動産会社を選ぶことが鉄則となる。加えて、これから紹介する重要なポイントも理解したうえで不動産投資を検討していただきたい。

■安定した管理基盤

 不動産投資は長い年月をかけて資産を形成していく投資であるため、長期間にわたって安定した管理を維持することが重要である。そのため、安定した管理基盤のある不動産会社を選びたい。

 なお、不動産投資における安定した管理基盤とは、特に入居付けが強く、長期間入居者を確保できる構築された体制を指す。

 言わずもがな不動産投資で最も重要な要素の1つは「入居者を確保すること」である。それは、入居者からの家賃収入が不動産投資の原資となるためだ。もちろん、入居者が退去し空室になる期間もあるが、その期間を可能な限り短縮し、損失を防止することが安定した運用を実現する。

 それでは入居付けが強い不動産会社の特徴はなにか。それは、各地域の不動産仲介会社と強固なネットワークを保持しているということだ。数多くの不動産仲介会社と連携し入居者を確保できる体制がある不動産会社は、安定した管理基盤を築いていると言っても良い。

■不動産投資の一貫サポート体制

 物件紹介から不動産管理・売却まで、不動産投資の一貫サポート体制が構築されている点も大きなポイントだ。

 専業大家でない限り、個人で不動産投資の細かい業務をすべて請け負い対応することは難しい。そのため、不動産会社がそういった業務をすべて対応してくれるかという点を注視しよう。

 その場合、不動産オーナーがやるべきことは毎月の収支確認と毎年の確定申告くらいになり、オーナーの負担は非常に軽くなる。

■提携金融機関が多いこと

 不動産会社の提携金融機関が多い点も大きな強みだ。

 不動産投資は基本的に融資を受けて取り組むことになるが、ローンの条件は金融機関によって大きく異なる。

 そのため、複数の金融機関を比較しながら、その人にあった金融機関を選択できることは非常に大きなメリットと言えよう。

■顧客に寄り添う不動産会社

 顧客に寄り添ってくれる不動産会社であるかも、意識しておきたい。前編でも述べた通り、顧客に寄り添わない不動産会社の場合、メリットを伝えるばかりでリスクなどに言及しない場合がある。(営業上、厳しいノルマが課せられているため、良いことしか言わずに顧客に契約を迫ってくる営業マンもいるくらいだ)

 不動産投資のメリットからリスクまでその概要を的確に伝えてくれる不動産会社であるかを注視しておこう。

■さいごに

 不動産投資に興味がある人は、まずセミナーなどに参加して、情報収集から始めてみるのも良いのではないか。(記事:大掛翔太・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事