Cydia運営会社、AppleがiOSアプリ市場を不当に独占しているとして提訴

2020年12月14日 09:15

印刷

記事提供元:スラド

脱獄済みiOS向けアプリストアCydia App Storeを運営するSaurikIT, LLCは10日、Appleが不当にiOSアプリ市場を独占しているとして不当行為の差止などを求める訴訟を米カリフォルニア北部地区連邦地裁で提起した(訴状: PDFMac Rumorsの記事Ars Technicaの記事Jay Freeman氏のツイート)。

SaurikIT設立者のJay Freeman(saurik)氏はAppleがiOS向けのApp Storeを開始するよりも前にCydiaを開発し、iOSアプリを提供してきた。しかし、AppleはApp Storeを開始するとiOSデバイスに「App Store」アプリをプリインストールし、App Store以外からのアプリインストールを困難にしたり、サードパーティアプリストアでアプリを公開する開発者に不利な扱いをしたりして、不当にiOSアプリ市場を独占したという。その結果、開発者はApp Storeを利用するしかなくなり、Cydiaは破産の危機に瀕している。App Storeは有料アプリやアプリ内購入にAppleの支払いシステム利用を義務付けて30%の手数料を課し、競争を阻害して消費者にも被害を与えたとのこと。

SaurikITは陪審による審理を請求しており、算定された損害額の3倍の損害賠償や訴訟費用の支払い、Appleが不当行為を行っていたことの認定や差止命令などを求めている。 

スラドのコメントを読む | アップルセクション | ソフトウェア | 法廷 | アップル | デベロッパー | iOS

 関連ストーリー:
Apple、ストリーミングゲーム提供を可能にするApp Store Reviewガイドライン改訂、ただし…… 2020年09月12日
アプリストアの手数料を最高20%に制限する法律がロシアで提案される 2020年09月04日
ロシア連邦反独占庁、App Storeでの反競争行為についてAppleに改善命令 2020年08月30日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事