アキラナカ 2021年春夏コレクション - リスクを恐れない、魅力的な女性たちへ

2020年12月2日 18:30

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 アキラナカ(AKIRANAKA) 2021年春夏コレクションが発表された。

■“リスクをとれる女性”を理想像に

 アキラナカのコレクション制作の上で欠かせない“理想の女性像”。今季は、ブランドがこれまで思い描いてきたビジョンを一度脇に置き、どんな女性に洋服を纏ってもらいたいのか?を、改めて再考するシーズンとなった。こうしたプロセスを経て、デザイナーのナカアキラの頭に浮かんだのは、“リスクをとれる女性”。どんなときにもチャレンジを恐れない——そんな現代に生きる頼もしい女性に捧げる、新たなコレクションが誕生した。

■“大胆な”要素を融合

 “彼女たち”の内なる意志と自信を引き出す洋服。それにはやはり“ノーマル”な要素だけでは、物足りないはずだ。

完成した洋服は、そんな女性たちの力強い意志を讃えるように、時に大胆なテキスタイルの構成や、独創的なカット、個性的なパレットを組み合わせているのが印象的。胸元を大きくカットしたトップスは、コルセットのようなディテールを残した斬新なデザイン。合わせたグレー×グリーンのボーダー柄スカートは、グリーンカラーの部分のみ、裾からフリンジをあしらうことで、アシンメトリーな表情へと導いている。

■マルチカラーのボーダー柄も進化

 ブランドのアイコニックなマルチカラーのボーダー柄も、今季のムードを閉じ込めて。レトロテイストのポップな配色が目を惹くAラインのニットドレスの一部は、ネックから裾にかけて、丸ごと“メッシュ素材”で大胆に切り替えた。モデルの上半身を覗かせる、ややセンシュアルなスタイリングながらも、ボトムスにはマニッシュなワイドパンツをセレクト。そんな個性を香らすスタイルを、堂々と着こなす女性が街中で歩いていたら、思わず“素敵”と声をかけてしまうにちがいない。

■ヴィンテージなムードも香らせて

 今季はヴィンテージライクなアイテムを、素材やシルエットにアレンジを加えることで、モダンにアップデートしているのも特徴だ。ボーダー柄スカートに合わせた、ヴィンテージコスチューム風のジャケットは、メッシュ素材を起用しことで、内部のシームだけを露わにしたような、ユニークな表情に。また足元には、職人が手作業で“ねじった”オリジナルシェイプのレザーサンダルを合わせることで、現代らしい洗練されたムードもプラスしている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連キーワード

関連記事