大和ハウス、愛知県春日井市で大型複合商業施設を着工 来秋オープンへ

2020年9月6日 16:50

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春日井商業プロジェクトの完成イメージ(大和ハウス工業発表資料より)

春日井商業プロジェクトの完成イメージ(大和ハウス工業発表資料より)[写真拡大]

 大和ハウス工業は、愛知県春日井市六軒屋町の商業施設「ザ・モール春日井店Part1」の跡地で、春日井市最大となる大型複合商業施設の建設に着工した。約70のテナントを誘致し、2021年秋のオープンを目指している。

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 大型複合商業施設は「春日井商業プロジェクト(仮称)」。西友が1977年に開業したザ・モール春日井店Part1の跡地約6万4,000平方メートルに、鉄骨3階建て延べ約8万2,000平方メートルの店舗を建設している。

 売り場面積は約4万平方メートルとなる見込み。食品スーパーを核店舗にコト消費を促す複合レジャー施設や家電量販店、生活雑貨店、フードホールなど約70のテナントが入居する予定。子どもから高齢者までが買い物やレジャーを毎日楽しめる施設とする。

 1階のフードエリアの広場やメインエントランスホールでは、マルシェなどのイベントを定期的に開催し、地域住民の交流の場所にする。駐車場は2,200台分を確保する。

 施設のコンセプトは「KASUGAI NATURE LINK~都市と自然を結ぶ、都市と自然を享受する」。これに合わせ、木目など自然素材を生かしたシンプルな施設デザインとし、先進的でありながら居心地の良い空間となるよう設計した。ザ・モール春日井店Part1は2019年2月で閉店したが、大和ハウス工業が土地と建物を買い取り、施設を解体した。

 施設があるのは、名古屋市中村区のJR名古屋駅から車で約40分の国道19号沿い。周辺は名古屋市のベッドタウンで、5キロ圏内に約30万人が居住し、若い子育て世帯が多いことが特徴。地域住民の生活必需品購入だけでなく、交流、憩いの場としても利用してもらう。

 春日井市は人口約31万人。名古屋市の北東に隣接し、ベッドタウンとして人口増加を続けている。顧客の増加を見越してイオン春日井店、清水屋春日井本店、アピタ高蔵寺店、フレスポ春日井など総合スーパー、ショッピングセンターがロードサイドを中心に展開し、激しい販売競争を続けている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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