【ドル円・7月第3週】戻り売り優位の一週間「待ち戦略に特化」【テクニカル分析】

2020年7月18日 18:46

印刷

 今週のドル円について、「戻り売りが優位の1週間、待ち戦略に特化すべき」このような結論となった。

【前週は】【ドル円・7月第2週】鈍い下落、出遅れ組は「待ち」【テクニカル分析】

●マクロ環境のドル円
●ミクロ環境のドル円

 本記事では、ローソク足チャートからテクニカル分析を行い、ドル円の来週の展望を考える。

【マクロ環境】ドル円相場は、ボラ縮小の渦中にある

 ドル円月足から、マクロ環境の再確認だ。

 ここ数カ月間、まったく代り映えのない規則性がある。ドル円月足の規則性とは「毎月起こるボラティリティの縮小だ」

 ドル円相場は、3月の月足以降において常に先月のローソク足に実体部分を収める形で推移している。

●4月の月足→実体部分は3月の月足内で形成
●5月の月足→実体部分は4月の月足内で形成
●6月の月足→実体部分は5月の月足内で形成

 つまり、3カ月間の月足は同じパターンが継続しているのだ。

 ボラティリティの縮小傾向から見ても、先月の安値では「買い支え」、あるいは先月の高値での「売り」が予想される。

【ミクロ環境】先週のシナリオ通り「戻り売り」が有利なドル円展開

 ドル円日足から、ミクロ環境で細かい1週間の値動きを見ていこう。

 先週の大まかなシナリオとしては「戻り売り」。高値を形成すれば、早い段階で下げ相場を短期的には形成するとした。

 実際に、今週のドル円は日足で陽線→陰線と交互に形成する動きだった。値幅にして77pips程度だ。

 この小動きの中、唯一の優位性ある取引は「4時間足の戻り売り」だろう。デイトレードで空売りを仕掛けるのが一番上手い。


 ドル円4時間足を見ると、今週は上記の角度でトレンドラインが強く意識されていた。
 
● トレンドラインまで上げる陽線の本数
● トレンドラインから下げる陰線の本数

 比較すると、陰線の方が大きく、短時間で下げているのが分かる。トレンドラインまでジリ上げを「待ち」、トレンドラインから売り「仕掛ける」立ち回りが理想的な取引だった。

 また、106.600円の水準で買われており、来週以降では同水準を下回る段階で、もう一段の下落も想定できる。

 来週のドル円相場も「待つ」戦略を意識し、戻り売り戦略を筆者としては考えたい。(記事:ゆうき@FX系ライター・記事一覧を見る

関連記事