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ZOZOのいま
(画像: ZOZOの発表資料より)[写真拡大]
創業者CEOだった前澤友作氏が昨年9月、ZOZOから身を引いた。そこに至る経緯等は省くが、ZOZOは直後にソフトバンクグループ傘下の持ち株会社:ZホールディングスのTOBで連結子会社となった。ZOZOはその後、どんな展開をみせているのかが久方ぶりに気になった。
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GW入り直前に発表された前3月期は、2019年3月期の「20.3%増収、21.5%の営業減益」に対し「6.0%の増収、8.7%の営業増益」。この限りではマズマズとみえる。が、期初計画に対しては「売上高で7.7%の減、営業利益で12.8%減」が現実。
その当たりを株価は映し出している。昨年11月14日の2678円から今年3月17日の1151円まで、ほぼ一貫して右肩下がりの展開。その後、出戻り基調に転じ本校作成中の時価は2000円出入りと昨年来高値から700円近く下値にとどまっている。
IFIS目標平均株価は「打倒水準」として2045円。算出に関わった11人のアナリストのうち「強気:2人」に対し「中立:9人」と今後の展開を見守る慎重派が多い。ちなみに今期計画は「コロナウイルス禍の収束不透明」を理由に、開示を見送っている。
そんなZOZOが3月4日、ファッションのECモール:ゾゾタウンのなかに靴専門のECモール:ゾゾシューズを新設した。昨年6月に発表した「ZOZOMAT」の計測機能などを活かし(試着なしで足に合う靴が分かる)、店舗での購入体験と遜色のない「ECでの靴の購入」を図るというわけだ。
だがちょっと待てよ、である。ZOZOは「メーカーとのコラボレーションとは積極的に取り組んでいく」とはしているが、「PBシューズは視野に入れていない」としている。読者諸氏にも体験がおありではないだろうか。同じサイズの靴でもメーカーにより微妙に差がある。だがEC関連紙の記者から、同様の質問に対しZOZOの取締役COOの伊藤政裕氏は「待っていました」とばかりにこう返したと聞いた。
「メーカーやモデルにより、フィットするサイズは異なる。ゾゾシューズでは3D計測に基づき、各メーカーのどのサイズが合うかを提案する。アイテムごとの相性度や推奨サイズを紹介し、自宅に居ながら失敗しない靴選びができる」-ZOZOMAT開発に当たり衣服についても同様のセリフを、相澤氏から耳にした記憶があるが・・・。
また新サイトの開設を記念し「ZOZOMAT」で足の3Dサイズを計測し応募したユーザーを対象に、1万足をプレゼントするキャンペーンを実施するという。「キャンペーンプレゼント」のマーケ法は未だ継続しているようだ。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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