武漢大学、化石燃料使わない航空機用ジェットエンジンのプロトタイプを発表

2020年5月12日 16:58

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 武漢大学の研究者らが、圧縮空気を電磁波でイオン化してプラズマを生成し、それによって推進能力を得るというジェットエンジンのプロトタイプを開発した。このジェットエンジンは化石燃料が不要で電力だけで動作することから、開発者らは「カーボンニュートラルである」と主張している(AIP Advances掲載論文Science AlertGIGAZINESlashdot)。

 実験ではこのプロトタイプエンジンの推力で1kmの鉄球を24mm動かすことができたという。これは同サイズのジェットエンジンと同等の推進力に相当するそうだ。ただ、出力を大きくした場合の安定性などについてはまだ課題も見られるという。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー

 関連ストーリー:
MIT、イオン風で推進する飛行機の飛行実験に成功 2018年11月23日
ESA、空気を推進剤に使う低高度衛星向けイオンエンジンを開発 2018年03月08日
プラズマ推進ロケットVASIMR、第一ステージ出力テストに成功 2008年10月31日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事