Microsoft、4月のWindows Update配信 5月以降は当面セキュリティ関連のみに

2020年4月17日 19:14

印刷

 Microsoftは14日(現地時間)、定例の4月分品質向上プログラムを配信した。また同時に、新型コロナウイルス禍の影響により、古いバージョンのWindowsやWindows Serverのライフサイクル延長や、5月からの品質向上プログラムの配信内容変更についても発表があった。

【前月は】Microsoft、3月のセキュリティ更新を配信

 品質改善プログラムの今回の主な内容については、

 ・オフィス製品を使用するためのセキュリティの向上
 ・Windowsの基本的な操作を行うときのセキュリティの向上
 ・ファイルの保存・管理に関する更新

 などがハイライトとされている。またアップデートでは、事前にサービススタック更新プログラムの適用が推奨されている点には注意したい。

 今回品質向上プログラム提供されたのは、Windows 10(1909および1903)、Windows 10(1607~1809)、Windows Server 2016以降、Windows 8.1など。また延長サポート契約ユーザーのために、Windows 7およびWindows Server 2012などのセキュリティ更新プログラムも配信されている。

■5月以降の品質向上プログラム

 5月以降の品質向上プログラムに関しては、新型コロナウイルス流行の影響により、現在サポート中のすべてのバージョンのWindowsクライアント製品およびServer製品について、セキュリティにかかわらない品質向上プログラムの配信を当面停止すると発表した。

 これにより当面の間、毎月のWindows Updateはセキュリティ関連の更新のみに限定されることになる。

■古いバージョンのWindowsライフサイクル変更

 また同じく新型コロナウイルス流行の影響により、5月12日(現地時間)に最後のセキュリティアップデートが予定されていたWindows 10 version 1809に関して、最終配信を2020年11月10日まで延長すると発表した。

 クライアントサイドでの保守およびOS更新などが、今回の新型コロナウイルス禍により負担となることに配慮したとみられ、これにより通常のサイクルより半年の猶予がなされたことになる。

 今回は、品質向上プログラムそのものより、同時に発表された新型コロナウイルスの影響に関するMicrosoftの配慮が注目されるが、その影響によるライフサイクルの変化や更新タイミングについて、各ユーザーや企業担当者は十分に注意が必要となる。(記事:kurishobo・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事