SUVスタイル「メルセデス・ベンツGLCクーペ」 PHVを日本で発売

2020年4月6日 12:09

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「GLC350e 4MATICクーペ」(画像: メルセデス・ベンツ日本)

「GLC350e 4MATICクーペ」(画像: メルセデス・ベンツ日本)[写真拡大]

 メルセデス・ベンツのPHV(プラグインハイブリッド)システムが出た。4月3日、メルセデス・ベンツ日本は「メルセデス・ベンツGLCクーペ」のPHVモデルを日本市場に追加した。「GLC350e 4MATICクーペ」は、日本市場では車両の大きさから言って売れ筋であろう。

【こちらも】メルセデス・ベンツ、新型GLCにPHVモデル「350 e 4MATIC クーペ」追加

 SUVボディにクーペルーフが必要である理由は分からないが、スタイルとして世界で成り立っている。元来、クーペスタイルは空気抵抗を減らすスタイリングで、前面投影面積も小さいことが前提となっていたが、SUVは「太っちょ」、つまり胴体が太くて前面投影面積が大きくなってしまう。オフロード走破性能が高いクルマのスタイリングから発想されたはずのSUVスタイルに、クーペルーフが似合うことが不思議なくらいだ。

 メルセデス・ベンツのPHVシステムは、トヨタのHVシステムを使わずクラッチを使っているはずだ。「4MATIC」なので四輪駆動としている。パワープラントの構成は、2リッター直4ターボエンジン(最高出力211PS、最大トルク350N・m)に、駆動用モーター(最高出力122PS、最大トルク440N・m)を組み合わせている。リチウムイオンバッテリー(容量13.5kWh)は十分な容量を持ち、システム総合で最高出力320PS最大トルク700N・mを発生する。

 強力なモータートルクが、オフロードだけでなく街乗りで乗りやすさを保証している。EV(モーターのみ)走行時の最高速は130km/hに達する。この時はリダクションギアだけであるはずで、モーター走行でも日本では十分な最高速度だ。しかし、アウトバーンではかなり最高速度が不足することとなるたる、EV走行でもミッションを使ったほうが有利であろう。

 EV走行での最高航続可能距離は45.2kmとなっている。「メルセデス・ベンツGLCクーペ」は、実用性十分な強力なプラグインハイブリッドシステムだ。

 価格は922万円と高めだ。だがこの価格には、6.0kW(30A)対応の家庭用交流200V普通充電器本体が含まれている。さらに、設置費用として10万円がサービスされる。また別途、「メルセデス ミー チャージAC」充電サービスも用意される。これは、「全国約1万5000基のNCS加盟の普通充電器が月額3000円で使い放題」となる充電サービスで、PHVとしては絶対必要なサービスではないが、これから普及してくるBEVの車両では大変有効となるサービスだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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