事前充電不要! わずかな電力吸い上げ増幅させるジャンプスターター「Autowit」

2020年3月9日 07:30

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次世代ジャンプスターター「Autowit」(画像:GenHigh発表資料より)

次世代ジャンプスターター「Autowit」(画像:GenHigh発表資料より)[写真拡大]

 GadgetPlusは、リチウムイオン電池を使用せず、スーパーコンデンサ(キャパシタ)を搭載し、バッテリーに残った僅かな電力から2~3分でエンジン始動に必要な電力を生み出す次世代ジャンプスターター「Autowit(オートウィット)」の資金募集を、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて行っている。

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 これまで、クルマのバッテリー上がりに対処するには、リチウムイオン電池が搭載されたジャンプスターターを使うのが一般的だった。だが「Autowit」は、事前に充電を必要とせず、クルマに残された僅かな電力を集電することで、セルを回してエンジンが始動できる。

 例えば、バッテリーの余力が全くないクルマの場合、他のクルマのシガーソケットやMicroUSB端子から電力を取り込み増幅させることも可能なため、モバイルバッテリーからも集電できる。

 また、リチウムイオン電池を使用しないことから、夏のドライブや冬のスキー場といった極端な温度環境下でも使用可能だ。(使用可能温-40度から70度)

 Autowitに使用されているスーパーコンデンサは20年以上の長寿命であり、エンジンスタートを100万回以上繰り返しても使用可能という。当然、リチウムイオン電池を使用していないため、発熱や火災、そして爆発といった危険性も格段に下がる。

 12Vを搭載していれば、乗用車だけでなく、バイクやトラクターでも使用可能。使用できるクルマの大きさは、ガソリンエンジン車であれば6リッター、ディーゼルエンジン車なら3リッターまで始動可能という。

 クルマのバッテリー上がりの経験は、クルマを所有したことがあれば一度は経験があるのではないだろうか。今のクルマは、電力を非常に多く使い、燃費性能を上げるために搭載されているバッテリーも小型化されていることから、簡単にバッテリー上がりを起こす危険がある。

 特に、ATが主流となっている現代のクルマでは、エンジンを押しがけすることもできない。そんな時に重宝するのがジャンプスターターだが、ジャンプスターター自体もバッテリーを満タンにしておかなければ、いざという時に役に立たない。「Autowit」であれば、バッテリー上がりの恐怖から解放されること間違いないだろう。

 資金募集は目標30万円に対して、既に24倍を超える730万円以上の支援が集まっている。現在は、1万2,640円の応援購入のみを受け付けている。

 プロジェクトURL https://www.makuake.com/project/autowit/(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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