カラー、2020-21年秋冬メンズコレクション ”ハイブリッド”が生み出す新たなトラッド感

2020年2月12日 11:28

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記事提供元:ファッションプレス

 カラー(kolor)の2020年秋冬メンズコレクションが発表された。

■ドッキングやビッグシルエットのアプローチ

 今シーズンは、一見トラディショナルなアイテムに、カラーらしいアプローチを施した。メンズは、ドッキングや、オーバーサイズのシルエットで遊び心を加えている。

■ジャケットにはニットパーツを

 今季のコレクションは、ニットパーツが織り成す様々な表情に注目したい。ミリタリーベースのジャケットには、ケーブルニットと、リブニットの2つの編み地をドッキングして、カラーが得意とするハイブリットなアプローチを落とし込んだ。緩いシルエットのパンツと合わせることで、トラッドな要素も持ちつつ、エフォートレスに着こなす。

 デニムジャケットには、幅広のスポーティーなボーダーニットと、ブラウンのクラシカルなニットを組み合わせた。対照的な2つのニットは、カラー特有のドッキング方法で、複雑さを感じさせない1つのピースへとまとめらている。

■ボリューミーなシルエット

 もうひとつの特徴として、ボリューミーなサイズ感もあげられる。ノスタルジックなグリーンのトレーナーは、レイヤードができるビッグシルエット。アウターとして着用する千鳥格子のコートの上にも重ね着できるサイズ感だ。ボリュームのあるトレーナーは、トラディショナルなアイテムと斬新に掛け合わせ、カジュアルさをトーンダウンした。

 また、冬の定番のダッフルコートも、オーバーサイズで提案する。単にコート全体のサイズ感だけではなく、トグル部分にも変化を施した。普段注目しない細かなピースにまで目が届く設計からは、デザイナー阿部潤一のこだわりが感じられる。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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