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底堅い値動きが続く展開が意識されやすい【クロージング】
*16:10JST 底堅い値動きが続く展開が意識されやすい【クロージング】
17日の日経平均は上昇。113.77円高の24066.12円(出来高概算12億8000万株)と年初来高値を更新して取引を終えた。寄り付き直後には一時23996.51円まで上げ幅を縮める局面もみられたが、その後は24000円レベルでの底堅い値動きが継続。後場の値幅は30円弱と引き続きこう着感の強い展開ではあったが、これといった押し目もなく、先高期待を込めた相場展開だった。米中両国が第1段階の合意に達したことを受けて、先行き不透明感が後退する中で、米国株高のほか、アジア市場の上昇等も安心感につながっている。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。セクターでは、原油先物相場の上昇を背景に、鉱業が上昇率トップ。精密機器、海運、医薬品、電力ガス、石油石炭、銀行がしっかり。一方で、鉄鋼、ゴム製品、繊維、機械、輸送用機器が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、アステラス薬<4503>、オリンパス<7733>、テルモ<4543>がけん引。
日経平均はじりじりと昨年の高値水準に接近している。米中通商協議については、クリスマスの影響を考慮しての比較的合意しやすい分野に限った「第1段階」の決着といった格好であり、いわゆる休戦といったところであろう。とは言え、米大統領選を来年に控えていることから、これからは設備投資の執行など、ポジティブな動きをみせてくることも考えられるため、目先的にはネガティブショックへの警戒感は高まりづらいところであろう。そのため、下を仕掛けてくる流れにもなりづらく、相対的に出遅れているセクターや銘柄等を含めたリバランスの中で、底堅い値動きが続く展開が意識されやすい。
個人主体の物色についてはIPOラッシュの中で日替わり的な物色に。利益確定の資金が他の中小型株への物色に向かわせる動きも期待されるが、サンバイオ<4592>の急落により、IPO銘柄の中での循環物色になりそうである。そのほか、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントでは、来年は欧州株に注目と一部伝えられている。ユーロ圏の経済回復から恩恵を受ける可能性を指摘しており、精密株など欧州メリット株の動向が注目されそうである。《CN》
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