ブラジル熱帯雨林、このままだと2021年には修復不可能になるという報告書

2019年10月29日 09:19

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記事提供元:スラド

 taraiok曰く、

 ピーターソン国際経済研究所のMonica de Bolle氏が発表した報告書によれば、ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領によるアマゾン開発推進がこのまま進んだ場合、2021年にはアマゾンの熱帯雨林は修復不可能な転換点を超えて破壊されるという(The GuardianSlashdot)。

 熱帯雨林が破壊されると十分な雨が降らないことでサバンナ化し、それにより数十億トンの炭素が大気中に放出され、南アメリカの天候は異常化するすことになるだろうとしている。

 この報告書は、気候科学者の間で論争を巻き起こした。転換点はまだ15〜20年先であると考えている人もいれば、ボルソナロ大統領と地球温暖化がアマゾンの生態系にもたらす危険を正確に反映していると認める人もいる。また、ブラジルの宇宙研究機関INPEは、2019年8月の森林破壊は2018年8月よりも222%進んだと報告している。

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