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薄商いながらSQ週でのレンジ切り上がりへの期待【クロージング】
*15:59JST 薄商いながらSQ週でのレンジ切り上がりへの期待【クロージング】
9日の日経平均は続伸。118.85円高の21318.42円(出来高概算9億6000万株)で取引を終えた。米中協議の行方や香港問題など見極めたいところであり、積極的な参加者は限られている需給状況には変わりがないが、先週からのリバウンド基調が継続した。21200円を回復して始まった日経平均は、一時21182.26円と下げに転じる局面もみられたが、その後プラス圏での推移となり、後場は50円弱の狭いレンジでの取引となったが、21300円処での底堅い値動きが続いた。売買代金は再び2兆円を下回っている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは33業種全てが上昇しており、その他金融の上昇率が2%を超えた他、石油石炭、建設、非鉄金属、食料品、小売、保険、医薬品が堅調。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ファミリーマート<8028>、第一三共<4568>が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重石に。
薄商いではあるものの、日経平均は順調なリバウンド基調が続いている。テクニカル面では75日線を支持線に変えてきているほか、一目均衡表では雲上限を捉えてきており、遅行スパンは実線を突破して、上方シグナルを発生させている。雲上限は切り下がってきているため、明日にも雲を突破してくる可能性があり、シグナルは一段と好転してくる。
また、基本的には週末に先物オプション特別清算指数算出(SQ)が控えているため、限月交代に伴うロールオーバーが中心になりやすく、大きなトレンドは出難いところではある。しかし、直近のレンジ上限を支持線に、21000円固めから21500円処までのレンジを想定しておきたいとこである。センチメントが弱気に傾いていたこともあり、指値状況が薄い中では小さいエネルギーでも値幅が出やすくなる。断続的なインデックス売買のほか、ショートカバー中心ではあろうが、SQ接近局面でのレンジ切り上げを見極めるところである。《CN》
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