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主力処はリバランス中心、中小型株は短期値幅取り【クロージング】
*16:13JST 主力処はリバランス中心、中小型株は短期値幅取り【クロージング】
2日の日経平均は反落。84.18円安の20620.19円(出来高概算8億株)で取引を終えた。トランプ米政権は、中国製品を対象に制裁関税「第4弾」を発動。中国政府も米国と同時刻に報復関税を発動した。先週末は米中協議再開を巡る報道から期待先行の動きをみせていた反動もあり、利食い優勢の展開となった。ただし、米中の政府関係者は協議再開に向けて調整中としているほか、米国市場はレイバーデーの祝日となるため参加者は限られており、様子見姿勢の強い相場展開だった。日経平均は前場の値幅は50円程度にとどまっていたが、後場は30円程度と小動きであり、売買代金は今年最低を記録している。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、鉱業、陸運、水産農林、倉庫運輸、サービス、小売が下落。半面、海運、非鉄金属、その他金融、保険が小じっかり。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、信越化<4063>が重石。一方で、東エレク<8035>、アステラス薬<4503>、アドバンテスト<6857>が下支えとなった。
米国市場が祝日を控えていることもあり、海外勢のフローは限られていたが、それを考慮しても超薄商いとなった。日経平均がこう着ながらも20600円を上回っての底堅さが意識されており、中小型株の一角に資金がシフトする局面もみられたが、資金の逃げ足も速い。マザーズ指数のけん引役となったサンバイオ<4592>は前引けにかけて3935円まで上げ幅を拡大させていたが、後場はもち合いとなり、大引けにかけては上げ幅を縮めている。短期値幅取り狙いの資金が中心であり、いったん上値の伸びが鈍るようだと、一気に利食いに向かいやすい需給状況のようである。
明日も米国市場の休場の影響から商いは膨らみづらいと考えられるが、米中協議の報道などはいつ出てきてもおかしくない状況であり、海外勢のフローが限られている中で、報道等に振らされやすい状況になりやすい。そのため、積極的な売買は手控えられ、リバランスを中心とした売買になろう。中小型株についても、材料が出た銘柄等へ短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみられる。《CN》
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