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外部環境が不透明な中で決算を手掛かりとした物色【クロージング】
*16:06JST 外部環境が不透明な中で決算を手掛かりとした物色【クロージング】
13日の日経平均は下落。229.38円安の20455.44円(出来高概算12億8000万株)で取引を終えた。米中貿易摩擦の長期化への懸念が強まっているほか、空港内での大規模デモを受けて、香港国際空港への発着便が全便欠航となったことも嫌気されるなか、12日の米国市場ではNYダウが389ドル安と大幅に下落した。この流れからシカゴ日経225先物清算値は20300円を割り込んでおり、これにサヤ寄せする格好から、連休明けの日経平均はギャップダウンからのスタートとなった。ただし、お盆休みで多くの市場参加者が休みとなるなかで、大きなトレンドは出難く、日経平均は寄り付き直後に付けた20369.27円を安値に、その後は20400円を上回ってのこう着が続いた。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは繊維を除く32業種が下げており、石油石炭が4%を超える下落に。その他、鉄鋼、鉱業、ゴム製品、パルプ紙、証券、水産農林、海運の弱さが目立っている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、KDDI<9433>が重石となる一方で、アドバンテスト<6857>、第一三共<4568>がしっかりだった。
日経平均はマドを空けての下落となったが、寄り付き後早い段階で本日の安値を付けており、その後は若干下げ幅を縮めてのこう着相場が続いた。市場参加者が限られている中でもあり、積極的に仕掛けてくる流れにもならず、個別物色が主体となっている。指数インパクトの大きいところをみても、ファーストリテ、ソフトバンクGが冴えない中でも、アドバンテスト、第一三共のほか、電通<4324>、バンナムHD<7832>、丸井G<8252>、資生堂<4911>が堅調であり、ギャップダウンとなったものの、全体が売られる流れにはならなかった。
また、決算を手掛かりとした物色もみられており、外部環境が不透明な中でも、市場参加者は冷静に対応しているようである。好業績銘柄へ資金を向ける動きから、日替わり的ながらも物色意欲は強そうである。決算はピークが通過しているが、今週は中小型株の決算が多く発表されることもあり、個人主体での中小型株物色に向かわせよう。《CN》
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