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明日もやや強含みの相場展開を意識【クロージング】
*16:07JST 明日もやや強含みの相場展開を意識【クロージング】
27日の日経平均は大幅に反発。251.58円高の21338.17円(出来高概算12億株)で取引を終えた。米国と中国は、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて開く両国の首脳会談を前に、貿易戦争の一時休戦で合意したと、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが、関係筋の話として報じた。米中首脳会談を前に想定されていたことではあるが、この報道がきっかけに日経平均は上げ幅を広げる格好となった。もっとも協議進展期待からの買いというよりは、売り込まれていたセクター等への買い戻しといった流れであり、売買代金は辛うじて2兆円を回復した薄商いの中での反発であった。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは機械、海運、石油石炭、ガラス土石、証券、鉱業、電気機器が堅調。半面、水産農林、医薬品、食料品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、信越化<4063>がけん引。
日経平均は底堅さが意識される中、後場一段高となったが、テクニカル面では25日線が支持線として機能する格好となり、上値抵抗の75日線を捉える格好となっている。G20での米中首脳会談での大きな進展は期待薄ではあろうが、協議進展といったアナウンスでも一先ずアク抜けといった流れに向かいやすいだろう。そのため、積極的なロングポジションは取りづらいものの、押し目拾いの動きが出やすい。明日はG20見極めと週末要因から手掛けづらくなり、商いは膨らみづらい需給状況ではある。
しかし、一先ずアク抜けが意識されやすく、売り込まれている景気敏感セクターや中国関連などへはリスク許容範囲内でのポジションが積み上がる可能性もありそうだ。そのため、明日もやや強含みの相場展開が意識されそうだ。《CN》
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