ボーイング777のシートベルトをバッグに再利用 全日空商事が販売

2019年6月11日 08:46

印刷

エアバッグとシートベルト素材を使って製作された3ウエイバッグ(左)とボディバッグ(写真:全日空商事の発表資料より)

エアバッグとシートベルト素材を使って製作された3ウエイバッグ(左)とボディバッグ(写真:全日空商事の発表資料より)[写真拡大]

 ボーイング777のシートベルトを使ったバッグはいかが――。全日空商事(東京都港区)は10日、全日空(ANA)が使用していたボーイング777のシートベルトと自動車のエアバッグを再利用したバッグ5商品の販売を開始すると発表した。内装に丈夫なエアバッグの生地を使い、シーベルトの金具やタグをデザインに取り入れたバッグで、ANAマイレージクラブ会員専用アプリを通して10日から先行販売。7月8日から、ANAの外販サイトなどで販売する。

【こちらも】イオン、環境配慮のマイバッグなど新商品 6月からトップバリュで発売

 販売されるのは3ウエイバッグ(3万4,560円)とトートバッグ(2万7,000円)、2ウエイリュック(3万4,560円)、ボディバッグ(2万3,760円)、サコッシュ(1万4,040円)の5つ。いずれも、素材の一部に自動車のエアバッグの生地や航空機の座席シートベルトの金具などが使われている。

 全日空商事では以前から、機内のドリンクサービス用カートや窓枠材を加工したライトスタンドを「機体再生メモリアルグッズ」と名付け、室内インテリア品として販売。航空機ファンの人気を集めていた。

 2018年からはエアバッグを使ったリサイクル商品の企画に取り組む「リバースプロジェクト」(東京都港区)や、バッグメーカーの「マスターピース」(大阪市中央区)と共同で、リサイクルバッグを製作。昨年1月には、エアバッグ素材とファーストクラスの座席シート生地を使ったバッグを販売した。今回はその第2段。

 バッグの内装にはエアバッグの生地が使われているため、丈夫で破けにくい。バッグのベルトの留め具には、シートベルトのバックルが使われている。またバッグの内側には、シートベルトのタグが付いていて、シートベルトの製造元やパーツナンバーが記されている。

 バッグは10日から7月8日まで会員専用アプリで販売。7月8日以降は、ANAのショッピングサイトとリバースプロジェクトのオンラインショップで販売する。

 全日空商事では「環境負荷を低減するため、飛行機に使われる部品や素材の耐久性の高さを生かして、今後も再利用に取り組んでいきたい」としている。

関連キーワード

関連記事