ジャガー・ランドローバーとBMW、電動パワートレーン開発で協業に合意

2019年6月9日 22:01

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記事提供元:エコノミックニュース

ジャガー・ランドローバー社は、次世代の電気駆動システムを、BMWグループと共同開発することを発表した

ジャガー・ランドローバー社は、次世代の電気駆動システムを、BMWグループと共同開発することを発表した[写真拡大]

 英国のプレミアム自動車メーカーであるジャガー・ランドローバー社は、次世代の電気駆動システム(EDU:Electric Drive Unit)を、BMWグループと共同開発することを発表した。これは、自動車に求められる大きな変革「CASE」、つまりコネクテッド「Connected」、自動化「Autonomous」、シェアリング「Shared」、電動化「Electric」という自動車産業を取り巻く大きな潮流のなかで、中核となる電動化技術の発展に大きく寄与するシステムだ。

 この2社の戦略的な協業は、両社がこれまで培ってきた電動化技術に関する膨大な専門知識やノウハウ、経験が基盤で、ジャガー・ランドローバーは「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2019」に選出されたジャガー初の純電気自動車(EV)である「I-PACE」やプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)を市場投入しており、BMWグループも2013年からEV「i3」を発売、EDUの開発・製造について幅広い知見と経験を持っている。

 ジャガー・ランドローバー社は、「100年に1度の自動車業界の大変革を代表するものとして、CASEへの移行があり、この変革のスピードは勢いを増している。未来に向けて、横断的に技術開発し、発展させていくことが重要かつ不可欠だとして、今回の合意に達したとしている。

 今後は、両社で研究開発、製造計画を共有し、サプライチェーンにおける共同調達を行なうことになり、スケールメリットや効率性を活用する。ジャガー・ランドローバーおよびBMWグループの専門家によるチームが、次世代EDUの開発を行なうが、引き続き各ブランドが持つプロダクトの特性や魅力は守っていくという。

 EDUの生産は、両社の工場でそれぞれ行なわれる予定。ジャガー・ランドローバーは、今年1月より全世界向けのEDU製造拠点となった英国ウルバーハンプトンにあるエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)で製造する。1600名の従業員を有するEMCでは、クリーンなINGENIUMガソリンおよびディーゼル・エンジン、電動ユニットを製造しており、駆動システムの本拠地だ。

 そして、今年バーミンガム近郊のハムズホールに新設したバッテリー・アッセンブリー・センターがEMCを補完し、完成した電動パワートレイン・システムをジャガー・ランドローバーの世界の工場に供給する。(編集担当:吉田恒)

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