ソニー、IoT向け通信規格「ELTRES」に対応する通信モジュールを発表

2019年6月3日 23:25

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 ソニーが、IoT向けに独自開発した通信モジュール「CXM1501GR」を発表した。CXM1501GRは低消費電力広域(以下、LPWA:Low Power Wide Area)通信規格「ELTRES」に対応しており、見通し100km以上の伝送性能を持つほか、電動自動車やバイクといった高速で移動する物体にも対応できるという(Engadget)。

 今回発表された通信モジュールCXM1501GRは、高さ55×幅40×奥行14.8mm、重さ35gほどの大きさ。USB Type-CおよびBluetooth 5.0で外部機器と通信できる。また、920MHz帯での電波を発信する変調LSI、び外付けアンテナとのインピーダンス整合回路を内蔵。時刻情報と位置情報を取得するGNSS受信LSIを内蔵し、GPS・GLONASS・QZSS(みちびき)に対応しているのが特徴。サンプル価格は5,000円。

 NECネッツエスアイのリリースによると、ELTRES IoTネットワークサービスは、関東、東海、関西の主要都市を中心に順次提供を開始するという。国内の商用サービスに関しては、2019年9月下旬を予定しており、2020年度上期中に全国展開を目指すとしている(時事通信Slashdot)。

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