無人で自動現場監視するドローンシステムの有効性を検証、センシンロボティクス

2019年4月8日 21:37

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センシンドローンハブ(画像: センシンロボティクス発表使用より)

センシンドローンハブ(画像: センシンロボティクス発表使用より)[写真拡大]

 センシンロボティクスは8日、無人かつ完全自動で運用できるドローンシステム「センシンドローンハブ(SENSYN DRONE HUB)」による建設現場の安全確認・警備監視業務の実証試験を行い、その有効性を確認したと発表。実証試験は、2月28日から3月8日までフジタが建築工事を行う福井県敦賀市内の敦賀車両基地建設現場で実施された。

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 センシンドローンハブは、ドローン機体に、ドローン機体を収納・自動離発着・自動充電する基地ユニット、およびこれらを制御するソフトウェア、業務アプリケーションからなるシステムで、工事現場などの屋外で無人かつ自動で監視業務ができる。ドローン監視では、飛行ルートの画像、映像データが撮影され、データ転送されるため、現場の監視に作業員が赴く必要がなくなり、作業の効率化が図れる。

 また、「センシンフライトコア」や、「センシンドローンコミュニケーションサービス」といった顧客業務自動化統合プラットフォームを用いることで、定時刻の繰り返しドローン監視や、スケジューリング監視も設定可能。遠隔地からのカメラ操作機能といった追加機能もある。

 実証試験は、近い将来、航空法の目視外飛行に関する要件が緩和されることを想定して、ドローンオペレーターを省いた無人運転システムの機能検証が行われた。検証した機能は、ドローン基地ユニットのハッチ開閉・自動離発着・自動充電・データ転送機能で、精度を検証した。合わせて、スケジューリング機能を用いた定時刻監視により、基地ユニットからのドローン自動離陸から指定ルートの自動監視飛行、帰着の一連の自動運行を確認した。

 今回の実証実験ではオペレーターの目視可能範囲での飛行検証としたが、すべての運用で、作業員の介在なく、高精度に運用できることが確認されたという。

 今後、センシンロボティクスとフジタは、実証試験を重ねて、現場ニーズに則した機能開発を進めるという。

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