マッチングサービスで新規参入、起業市場の優良顧客と協力者を獲得する

2019年3月19日 11:41

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 マッチングサービスは、多種多様なジャンルで大規模市場に成長している。専門知識と経験を活かせるマッチングサービスは、パーソルキャリアが運営する「i-common」や気軽に参加できる「ココナラ」が著名である。

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 「i-common」は専門家登録者数が1万名を超え、企業に対する専門家の支援件数は4,900件にのぼる。※1「ココナラ」の登録者数は95万人、取引件数は210万件とサービス規模が大きく成長している。※2

 知見と経験のある市場で、新規参入や起業する準備として、自らマッチングサービスの提供者となれば、その市場で優良な取引先と協力者を知ることができ、企業規模ごと、案件ごとの、取引傾向や売上規模も把握できる。

 市場を知ることができれば、課題を抱える企業と解決できる登録者をコンシェルジュとして橋渡しすることで、事業資金を蓄えながら、新規参入、起業の開始となる。

■小資金・小リスクでスタートできるマッチングサービスの3ステップ

 マッチングサービスは「人どうしを繋ぐ仲介ビジネス」として成長している。

 インターネット上で仕組みを構築することで、小資金、0在庫、顧客・取引先0でもスタートできるリスクの小さなビジネスモデルである。コンサルタントのマッチングサービスを例に、展開する3ステップを整理した。

●ステップ1:仕組みの構築と公開

 依頼主となる企業と受託側となるコンサルタント双方が登録できる仕組みを構築、インターネット上で公開。

●ステップ2:仕組みに人が集まる

 課題を抱える企業と専門知識やスキルをもったコンサルタントの双方が登録。

●ステップ3:マッチングの成立

 登録企業とコンサルタントが課題解決に取り組むマッチングが成立し、手数料で利益発生。

 業務負担が少ない半自動化の仕組みは、新規参入、起業を目指す資金を手数料収益として生み出してくれる。

■手数料より価値ある情報

 マッチングが成立するとき、手数料だけではなく価値ある情報がサービス提供者にもたらされる。それは、課題を抱える企業と解決できるコンサルタント両者の情報である。

 マッチング成立数、企業とコンサルタントの登録数が増えれば、どのような課題に対してどのような人が対応しているかを知ることができ、同様の課題を抱えるであろう企業の見込み数を立てることができる。この見込みがマッチング案件の市場規模予測となる。

■市場規模を予測し取引先と協力者を見込み化

 市場規模を予測するために、課題を抱える企業を取引先とし、後述の1.~3.を調べてみる。さらに、1.~3.を使用すれば、具体的な金額として市場規模が予測できるのである。

 例)調査項目
 1.課題を抱える企業と同規模の事業を展開する企業数
 2.課題解決に企業が支払う料金
 3.課題の発生する頻度

 例)市場規模予測
 1.企業数:3,000社
 2.料金: 100万円
 3.頻度:年間3回

 <市場規模予測算>
 3,000社×100万円×3回/年=90億円/年

 市場規模予測をケースごとに繰り返すことで、新規参入、起業の具体的なジャンルや専門分野を知り、取引先と協力者を見込み化する。

■コンシェルジュとして新規参入、起業の開始

 新規参入、起業の具体的なジャンルや専門分野を設定したら、マッチングサービスのコンシェルジュとして、企業とコンサルタントの橋渡しを始める。自身での新規参入、起業のスタートである。

 特定ジャンルの大きな企業課題に特化したサービスを別に立ち上げるなどにより、マッチングからコンサルティング業に転換を開始する。

■既存マッチングサービスに登録し実態、構造、本質を体験する

 個人の知識やスキルを活かしたマッチングサービスは、プロフェッショナルからビギナーまで幅広くサービスが提供されている。新規参入、起業のためのマッチングサービスを自らスタートする前に、既存サービスに参加してみてはいかがだろう。

 マッチングサービスの実態と構造、ビジネスモデルの本質を体験できるはずである。

●プロフェッショナルが集うサービス

 人材紹介会社大手のパーソルキャリアが提供しているのは、専門家を紹介する顧問活用サービス「i-common」。1万1,000名※1の専門家が登録しており、4,900件を超える企業支援案件の実績がある。

●ビギナーでも試せるサービス

 2012年7月にWebサービスの運営・開発会社がスタートした、知識・スキル・経験を売り買いできるフリーマーケット「ココナラ」は、登録会員数95万人、取引成立件数210万件以上※2のサービス規模まで成長をみせた。

 ここに紹介したマッチングサービスだけではなく、新規参入、起業を検討する市場、ジャンルの既存マッチングサービスに登録し、提供されるサービスや提供者が事業をどのように転換していくかを体験しながら考察するのは参考になる。スキ間時間を活用し副収入を得ながら、新規参入、起業準備ができる一石二鳥のビジネスである。

 ※1:パーソルキャリア(2018年10月発表プレスリリースより)
 ※2:ココナラ(2019年2月発表プレスリリースより)

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