MAMORIO、忘れ物自動通知の「Spot」をJR東日本の主要51駅に拡大

2019年2月7日 14:43

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(画像: MAMORIOの発表資料より)

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 IoTを活用した紛失防止タグ「MAMORIO」を販売するMAMORIOは6日、JR東日本の51駅に専用アンテナである「MAMORIO Spot」を設置したことを発表。MAMORIOを付けた紛失物がMAMORIO Spot設置の忘れ物センターに届いた場合、利用者に自動で通知するもので、昨年から試験運用していた4駅から51駅に拡大。すでにMAMORIO Spotは、JR九州、東京メトロ、私鉄各社、郵便局などに設置されているが、JR西日本の11拠点でも2月1日から同様のサービスをスタートさせている。

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 MAMORIOは、Bluetooth Low Energyを活用した、大切なモノの紛失を防ぐIoTデバイス。縦35.5mm×横19mm×厚さ2.8mmのタグ状で、重さはわずか2.4g。財布はもちろん、定期入れやカードケースなどにもすっぽり収まるサイズだ。MAMORIOを付けた大切なモノを紛失した場合は、「MAMORIO アプリ」をインストールし登録したスマートフォンに、紛失した場所と時間が通知される。また、同社が特許を取得した「クラウドトラッキング機能」により、全国のMAMORIOユーザーが協力して遺失物を探すことも可能。これにより、発見確率を向上させる仕組みとなっている。

 今回、「MAMORIO Spot」を設置したJR東日本の駅は、先行の東京、上野、大宮、千葉の他、横浜、浦和、仙台、成田空港、盛岡、秋田、長野など51駅。JR西日本では、金沢、京都、大坂、天王寺、姫路、岡山、福山、広島、新山口、小倉、博多の11の忘れ物センターに専用アンテナが設置されるなど、スポットは増加中だ。

 MAMORIOは、公式サイトやアマゾン、ヨドバシカメラ・ビックカメラなどの家電量販店等で販売されており、価格は、オーソドックスタイプが税別3,980円。こうした公共交通機関や商業施設などでの専用スポットが増えれば、紛失防止の巨大なインフラ網が整備される。

 同社では、コンビニや飲食店などのWi-Fiスポットに、既設のものと交換・設置するだけでMAMORIO SpotとなるWi-Fiアクセスポイント「MAMORIO Spot Wi-Fi」の提供も開始している。

 また、ノートパソコンやタブレット、書類やファイルなどあらゆる物に貼り付けることができる、シールタイプの「MAMORIO FUDA(マモリオ フューダ)」も昨年6月から販売しおり、その手軽さから、利用者が増えている。

 国内の警察に届けられる遺失物の件数は、年間で約2,800万点にもなる。MAMORIO Spotの拡大で、保管場所や管理にまつわる負担なども軽減される。さらにMAMORIOシリーズには、認知症の人のおでかけ支援ツール「Me-MAMORIO(ミマモリオ)」や、他社との協業による「MAMORIO Insideシリーズ」などがあり、スポットが増える事で、高齢者の徘徊や子どもの見守り、ペットの迷子、自転車の盗難などの社会問題の解決にもつながる。今後のMAMORIO網の整備・拡大に期待したい。

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