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ヨシオクボ、2019年秋冬コレクション発表 洋服に“没頭する”魅力的な香りを考えて
ヨシオクボ(yoshiokubo) 2019年秋冬コレクションが、2019年1月18日(金)にフランス・パリにて、プレゼンテーション形式で発表された。
■“服に没頭する香り”を作る調香師をインスピレーション源に
「もしも、服が魅力的になる香りがあるとすればどういった香りなのか?」今季のコレクションは、デザイナー・久保嘉男の1つのユニークな発想から始まった。そして“服に没頭してしまう”ような魅力的な香りを作る、想像上の調香師や科学者に想いを巡らせていく。「彼らなら一体どんな香りを付けるだろう?」
■ステレオタイプを崩す色や絵柄
そんなイマジネーションから生まれたピースは、Yシャツやジャケット、ゆったりとしたジーンズやパンツなど、意外にもベーシックなメンズウェアがベースとなる。しかし本来のアイテムの印象を打ち消しているのは、ステレオタイプを崩す色味や絵柄。中でもエスニック柄のテキスタイルが印象的で、真っ赤なYシャツの胸ポケットや、スポーティーなトラックジャケットのスリーブに差し込まれていたりする。
■ミリタリーテイストに捻りを加えて
コレクション全体に登場するミリタリーな要素にも、ヨシオクボらしいウィットが加えられる。フライトジャケットを連想させる、フラップポケット付きのジャケットは、淡いピンクで色付け。前身頃には柔らかなファーをあしらった。またカーキーのテーラードジャケットには、そのスリーブに糸のほつれたテキスタイルをドッキングさせて、荒々しさをプラス。ボトムスには、ゆったりとしたミリタリーパンツを組み合わせている。
■実験室の中をイメージしたグラフィック
水滴が垂れるユニークなグラフィックは、調香師たちが魅惑的な香りを作るために実験を行う、ラボの中をイメージしたもの。明るいブルーのグラデーションで彩られたグラフィックシャツは、ホワイトやグレーといった落ち着いたカラーパレットのスタイリングに差し込むことで、その瑞々しい表情をより一層際立たせている。
■色を失ったピースから見えてくるもの
ひと際目を惹いたのは、洋服の型を繰り抜いたかのような、独特なフォルムを持つトランスペアレントなピース。そこから浮彫になるのは、プリーツやポケットなど、普段意識しない洋服の構造だ。あらゆる実験的な手法によって、1つ1つの洋服に隠れた“楽しさ”が伝わるコレクションとなった。
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