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インサイトテック、九州工業大の機械学習人材育成プログラムにデータ提供
Insight Tech(インサイトテック)と九州工業大学は11日、文部科学省が主催する教育プログラムの1つである「enPiT」を通じ、機械学習人材の育成に関する取り組みを連携して行ったことを発表した。両者は今回の取り組みを通じて、自然言語処理領域におけるIT技術者育成につながることを期待している。
インサイトテックはAIを利用したデータ解析受託などを行う2012年設立のベンチャー企業だ。同社が運営する「不満買取センター」で収集した1,000万超の「不満インサイトデータ」と、企業もしくは消費者の属性を結びつけて解析することでユーザーの本音を可視化し、マーケティングや商品開発につながるデータの提供を行っている。
今回、九州工業大学の機械学習人材育成の取り組みを支援する目的で、同社が収集した500万超の「不満インサイトデータ」を無償で提供。このデータは、2015年3月18日から2017年3月12日までに投稿された約525万件の「不満」と、投稿を行ったユーザー約10万人のプロフィール情報となる。なお、今回提供のデータには個人の特定につながる情報は含まれていない。
九州工業大学情報工学部知能情報工学科では、「機械学習を使いこなす」人材の育成に向け、「機械学習と自然言語処理の理解」、「各種ツールの利用・実践」、「ビックデータ解析による知識発見」を目的としたさまざまな取り組みを行っている。今回の取り組みでは、まず学生同士でチームを結成。インサイトテックから提供されたデータなどを基にそれぞれがプロジェクト課題に沿って「事前学習」を行い、そこから「発見した課題」に対してさらに研究を実施。最終的に「成果報告会およびコンペティション」で成果報告を行うまでを一気貫通で行った。
今回の連携について、九州工業大学の梶原誠司・情報工学部長は、「学生がリアルなデータを扱った機械学習やPBL演習を実施することができた。この取り組みが、実世界の問題に迅速かつ柔軟に対応できるIT技術者育成につながることを期待している」とコメントした。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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