セブンイレブン、AI・IoT搭載の新店舗をビル内に出店 NECの技術活用

2018年12月18日 09:20

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決済カウンター。(画像: 発表資料より)

決済カウンター。(画像: 発表資料より)[写真拡大]

  • 店内の様子。

 セブンイレブンとNECは17日、NECのAIおよびIoT技術を活用した省人型店舗を三田国際ビルの20階に出店すると発表した。オフィスビルや病院、学校、工場といった小規模の市場、マイクロマーケットへの本格的な展開を目指し、新店舗ではそのための実証実験をおこなっていく。

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 店舗内には数々の先進技術が導入されており、例えば入店の際は顔認証で自動ドアが開き、ターゲット広告サイネージには顔画像から推定された年齢や性別に合わせた広告が表示される。レジではコミュニケーションロボットの「PePeRo i」がおすすめの商品を提案してくれるほか、決済も顔認証のため手ぶらでも簡単に会計を済ませられる。

 来店客だけでなく、従業員をサポートするシステムも整備済みだ。商品を発注する際には、AIが販売実績や天気など様々なデータから適切な発注数を計算し提案してくれる。また設備の情報を24時間自動で集めて安定した稼働状況を保てるよう補助する仕組みや、映像解析により売り場の特定エリアへの侵入を検知する機能も備わっている。

 セブンイレブンはこれからも先進技術を積極的に導入し、高まるマイクロマーケットのニーズに応えるべく、利便性の高い店舗づくりを推進していくという。

 ただ大手コンビニ各社もそれぞれの取り組みを進めており、例えばファミリーマートは24時間手軽に利用できる自販機コンビニや、段ボール1個分ほどの大きさの専用販売ケースを用いるオフィスファミマを展開している。ローソンもセルフレジ式のオフィス内コンビニ、プチローソンを各所に導入中だ。

 セブンイレブンもセブン自販機を展開するなどマイクロマーケットで存在感を強めているが、今回の新店舗出店を機にさらなる飛躍を遂げるか、注目が集まる。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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