東京八重洲2丁目再開発、ブルガリホテルや商業施設が入る複合高層ビル建設に着工

2018年12月4日 08:52

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A-1街区高層ビルの完成イメージ(三井不動産発表資料より)

A-1街区高層ビルの完成イメージ(三井不動産発表資料より)[写真拡大]

  • A-2街区ビルの完成イメージ
  • 2階オフィスロビーイメージ
  • 1階アトリウムイメージ
  • 商業施設イメージ
  • 5階テラスイメージ

 JR東京駅に近接する東京都中央区八重洲地区で、八重洲2丁目北地区市街地再開発組合がブルガリホテルや商業施設が入る大規模複合高層ビルの建設に着工した。地権者、組合員の三井不動産が3日、明らかにした。完成は2022年8月末の予定。八重洲地区では3つの大型再開発が進んでおり、すべて完成すれば3つの高層ビルが並ぶ摩天楼街に生まれ変わる。

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 北地区再開発事業は区域面積約1.5ヘクタール。敷地面積約1.2ヘクタールのA-1街区には、地下4階、地上45階建て延べ約28万4,000平方メートル、高さ約240メートルの高層ビル、敷地面積0.1ヘクタールのA-2街区には、地下2階、地上7階建て延べ約6,000平方メートル、高さ41メートルのビルが建設に入った。

 A-1街区の高層ビルは地下1階から地上3階に約8,500平方メートルの商業施設が整備される。4~5階はビジネス交流施設となり、5階に東京駅を望むテラスが設けられる。7~38階はオフィスで、東京駅周辺で最大級となる専有面積約4,000平方メートルのフロアが登場する。

 40~45階では、世界的有名ホテルの「ブルガリホテルズ&リゾーツ」が日本初登場となる「ブルガリホテル東京」を開業する。客室は98室で、スパやフィットネスジム、屋内プールを併設、2022年末に営業を始める計画。

 地下1階で東京駅と接続されるほか、隣接する八重洲2丁目中地区再開発事業の完成後は東京メトロ銀座線の京橋駅までアクセスできるようになる。地下2階には高速バスターミナルが整備され、国際空港や地方都市と八重洲を結ぶ。

 八重洲地下街など開発区域外にも電気と熱を供給できるエネルギーセンターが設置され、環境負荷が少なく、災害時に信頼性が高い中圧ガスで発電する。このため、非常時に建物に必要な電力が供給され、帰宅困難者の一時滞在にも利用できるようになる。

 A-2街区のビルは1階に店舗、3階に子育て支援施設の認定こども園、4~6階にオフィスが入る。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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