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舞台『けものフレンズ2』で魅せた 乃木坂46佐々木琴子の何度目の覚醒か?
2017年4月21日。東京体育館で行われた乃木坂46のアンダーライブにおいて、一人のメンバーがこんな発言をした。
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『これまで周りにやる気がないって思われても仕方がない行動をとったりしてしまったこともあったけど、こんな私を見捨てずにいてくれたスタッフやファンの皆さんのためにも、もっと頑張りたいと思います』
その日から約1年半……発言の主である佐々木琴子は、舞台『けものフレンズ2』の中で、同期の鈴木絢音と共に、素晴らしい存在感を放っている。
上記の発言の後、しばらくは「どこが覚醒したんだよ」という心無い声も聞かれたが、握手会の対応、番組での発言など、少しずつではあるが確実に成長のあとを見せてきた彼女の底力のようなものを、今回の舞台では感じることができた。
演技の経験でいうと、プリンシパルを除けば『じょしらく』ぐらいで、舞台経験が多いとは言えない佐々木だが、その集中力は素晴らしく、普段の番組でもそう発言が多いわけではないが、しっかりとした発声で観客を惹きつける姿は、これまでの経験がしっかり身についていることを証明したように思う。
これまで、乃木坂の演劇というと、「アイドルが芝居もやっていると思われたくない」という意識がメンバーや運営にあったのか、どちらかと言えば、大人びた、あるいは普段とは違った役柄を演じることが多かったのだが、今回の『けものフレンズ』では、佐々木も鈴木も、かわいいアイドル性を前面に押し出したものとなっている。
まあ、アイドルらしからぬメンバーであるだけに、これもまた意外性を狙ったとも考えられるが、この傾向もまた新鮮だったりする。
記者が驚き、そして嬉しく感じたのは、佐々木がモデルプレスのインタビューで「外仕事を増やしていきたい」という抱負を語ったことだ。これまで、自ら仕事に対する意欲を見せることなく、足元をしっかりと固めてきた彼女が、いよいよ外に目を向けたとなれば、もともとルックスの良さは乃木坂でも屈指のメンバーであるだけに、一気にブレイクする可能性もある。
特に、今回の舞台で共演している鈴木絢音との関係性は「ささきとすずき」あるいは「琴絢コンビ」などの名称も作られており、それこそ、白石麻衣と橋本奈々未のような、「同志感」……ベタベタする関係ではないもののお互いを認め合って切磋琢磨しあう大人の関係を感じてしまうのは記者だけだろうか?
乃木坂の、まだまだ秘めたるポテンシャルを楽しみにしたいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)
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