ニュース得る手段、テレビが最多も若年層ではSNSが迫る デロイトトーマツ調査

2018年9月27日 10:46

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年代別に見る「ニュース情報を得る手段」(画像:デロイトトーマツコンサルティング発表資料より)

年代別に見る「ニュース情報を得る手段」(画像:デロイトトーマツコンサルティング発表資料より)[写真拡大]

 26日、デロイトトーマツコンサルティングは「デジタルメディア利用実態調査」の結果を発表した。調査ではニュースを得る手段や、映像コンテンツ、ソーシャルメディアなど8項目の利用実態を世代別に調査しており、年齢の違いによるメディア利用の違いが分かる結果となっている。

■ニュース情報を得る手段

 14~34歳におけるテレビの利用率は3割ほどで昨年と比べて減少している。対して35~51歳は51%、52~70歳が57%と半数以上を占めていた。一方で、14~27歳においてはソーシャルメディアの利用率が上昇しており、14~20歳は28%とテレビの30%にほぼ近づき、21~27歳でも19%と2割近くに増えている。

 年齢が上がるにつれ、テレビの割合はまだ高いままだが、若年層では、ニュース情報を得る手段にソーシャルメディアが増えるなど、世代間の違いが大きく表れている。

■映像コンテンツ

 無料ストリーミングサービスの利用率が高まっており、全体では55%。14~34歳においては7割超となる。52~70歳では6%、71歳以上では9%だったが、いずれも、昨年より増加していた。

■ソーシャルメディア

 ソーシャルメディア経由で企業と接した経験を持つ人は全体の2割。そのうち、従来の手法である「電話・メール」よりも効果的と評価した人は5割を超えていた。

■広告(商品・サービス購入時の決定に影響を及ぼす要素)

 全体回答の上位は、「友人や家族、面識のある知人からの勧め」75%、「テレビ広告」71%、「テレビ番組や映画で取り上げられたもの」65%。多くは身近な人もしくはテレビ等に影響を受けていると分かる。

■ゲーム(アプリ課金とeスポーツ)

 モバイルゲーム内でのアプリ課金について、21~27歳の6割が経験ありと回答。当該世代以外は半数以下のため、この世代が最多だった。

 またeスポーツイベントへの会場参加・ストリーミング視聴経験については14歳~34歳が10%超。若年層ほどアプリ課金やeスポーツイベントを積極的に親しんでいる。

■音声アシスタント機能

 音声アシスタント機能を毎日利用する人は全体の11%。使用用途で多いものは、「情報を検索・リクエスト」56%、「メッセージやメールを読む・送信する」41%、「電話する」40%。

 その他、ルート案内や動画・音楽再生、買い物、アラームなど用途は多岐に渡った。一方で音声アシスタント機能を使用していない人は61%と過半数を超えている。

■AR・VR

 VRヘッドセットの保有率は3%。しかし利用者の用途はゲーム、映画やテレビ番組の視聴、学習、3D体験と多岐に渡る。

■パーソナルデータ

 「個人情報を提供することで個人情報が盗まれないか心配だ」について同意した人は全体の63%。2017年は48%だったため、大幅に上昇したと分かる。一方で、「興味や需要に合わせた広告のためなら個人情報を提供してもよい」と答えた人は全体の19%。2017年は13%だったのでこちらも上昇している。

 調査は9カ国で実施。うち日本における調査結果を分析してまとめ、発表した。実施期間は2018年6月で、14歳以上の消費者2,083名から回答を得た。(記事:楽趣みくす・記事一覧を見る

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