ショッピングセンター8月売上は0.9%増 2カ月ぶりに増加 日本SC協会

2018年9月26日 09:11

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 日本ショッピングセンター協会の発表によると、8月のショッピングセンター(SC)既存店売上は、台風の上陸や猛暑で客足が伸び悩んだものの、イベント効果や観光客の増加もあって、前年同月比が0.9%と浮上したことが分かった。

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■イベント効果や映画により浮上

 25日、日本ショッピングセンター協会が8月の「SC販売統計調査報告」を発表した。既存店SC売上高(総合)は前年同月比0.9%増となり、豪雨などで客足が減少した7月の1.9%減から浮上し、2カ月ぶりの増加となった。

 台風や猛暑で客足は減少したものの、夏休みのイベント効果や観光客増、また、シネコン併設SCでの映画興行の好調による集客増などが影響した。

■テナントが回復、キーテナントが悪化

 売上内訳では、テナントが1.6%増と7月の2.2%減から回復した一方、キーテナントが1.6%減と7月の0.9%減から悪化している。

 キーテナントの中でも、大都市(前年同月比:4.1%増、以下同じ)が好調だったが、中都市(4.9%減)や周辺地域(1.8%減)が悪化しており、政令指定都市では、川崎市(4.9%減)、神戸市(5.3%減)、その他の地域では中部(4.7%減)、四国(4.1%減)などでキーテナントの不振が目立っている。

■北海道が好調

 立地別・地域別では、北海道が前年同月比4.8%増と好調だった。インバウンド効果や夏休みの観光客に加え、月後半の気温の低下とともに秋物衣料が動き出したことが影響した。

 また、関東(前年同月比:1.0%増、以下同じ)、中部(1.0%増)、北陸(0.4%増)、北陸(1.4%増)、九州・沖縄(0.9%増)が、前年比プラス。反対にマイナスとなった地域は、東北(0.9%減)、中国(1.4%減)、四国(2.1%減)の3地域だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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